学校法人「森友学園」が大阪府や国からの補助金を不正に受け取った疑いで大阪地検特捜部から関係先の一斉捜索を受けた事件です。特捜部は今後、立件に向けて、籠池泰典前理事長から事情聴取を進める方針です。夜通し行われた異例の強制捜査を振り返ります。
 午前6時すぎ、10時間以上にわたる捜索を終え、押収した資料を運び出す大阪地検特捜部の係官。特捜部は19日夜から20日朝にかけて、森友学園の運営する幼稚園や籠池前理事長の自宅など関係先を一斉捜索しました。

 「大阪地方検察庁です」(特捜部・係官)
 「えっと、どういうことで」(森友学園 籠池泰典前理事長)
 「きょうは捜索差し押さえ令状が出ていますので」(特捜部・係官)

 特捜部は捜索を始めた際、籠池氏に捜索令状を示しました。

 「後ほどゆっくり見ていただくので、(捜査令状の)執行とさせていただきます」(特捜部・係官)
 「いらんもん持って帰ったらだめよ」(森友学園 籠池泰典前理事長)

 捜索容疑は、幼稚園の専従職員の数や特別な支援が必要な園児の数を水増しし、大阪府の補助金およそ6200万円をだまし取った疑いと、学園が豊中市に計画していた小学校を巡って、実際の建設費とは異なる工事契約書を作成し、国の補助金5600万円を不正に受け取った疑いです。

 籠池氏の自宅の捜索後、妻の諄子さんは・・・

 「全て持っていかれた。私のお父さん(籠池氏)の通帳も全部。ひと言、ひどい。本当にひどい」(籠池氏の妻・諄子さん)

 籠池氏は20日朝、取材に応じ、「国策捜査だ」と批判しました。

 「国策捜査ですからね。安倍総理のご下命があって、それを“忖度”する形で全てが動いたと認識。すごく不当な行為を受けている。これから事情聴取がある」(籠池泰典前理事長)

 特捜部は今後、押収した資料の分析を進めるとともに、籠池氏の事情聴取を行う方針です。(20日11:18)