大統領選挙目前のフランス・パリ中心部のシャンゼリゼ通りで、20日夜、警察官3人が何者かに銃撃され、1人が死亡しました。この事件について、過激派組織「イスラム国」は犯行声明を出しました。
 パリ中心部のシャンゼリゼ通りで、現地時間の20日午後9時前、男が警察官3人に発砲、銃撃された警察官1人が死亡しました。ほかの1人は重傷、1人は軽傷ですが、いずれも命に別状はないということです。また、現場にいた外国人観光客の女性も、破片で軽いけがをしました。男は、現場で警察に射殺されました。

 「銃声が聞こえて振り向くと銃撃戦が始まっていて1人地面に倒れているのを見た。人々は逃げ回りパニックに陥った」(目撃者)

 治安当局によりますと、男は現場に車で乗り付け警察車両に乗っていた警察官に発砲、さらに走りながらほかの警察官にも発砲したということです。男は自動小銃を所持していたということです。

 検察によりますと男には殺人の前科があり、治安当局が把握をしていましたが、テロの監視対象ではなかったということです。現地メディアによりますと警察は、パリ近郊の男の自宅を捜索しています。

 オランド大統領は事件について、「テロに関連したものだと確信している」と述べ、検察も共犯の有無も含めテロの疑いで捜査していることを明らかにしました。

 また、「イスラム国」系の通信社は事件について犯行声明を出しました。

 フランスでは23日の日曜日に大統領選挙の第1回目の投票が予定されていますが、事件を受け、ルペン候補とフィヨン候補の陣営は22日の選挙活動を中止することにしました。(21日08:41)