北朝鮮とアメリカの過激な言葉の応酬がとまりません。トランプ大統領の発言の真意はどこにあるのか、アメリカ政府の本気度はいかほどか。なぜ、トランプ大統領は過激な言動を繰り返しているのでしょうか。ワシントンから報告です。
 トランプ大統領による強い発言について、ホワイトハウスの報道官は「メッセージのトーンと強さを政権内で事前に話し合ったうえで大統領が自らの言葉で語った」としています。その背景には北朝鮮のミサイル技術の予想以上の進展を目の当たりにして、それを阻止するために中国の協力に期待するだけの時期はもう終わったという判断があるものとみられます。

 しかし、「売り言葉に買い言葉」の状態が続くなか、与野党の議員からは北朝鮮に対する国連安保理の制裁が全会一致で採択された直後に、果たしてあのような強い言葉を使う必要があったのかという疑問の声も出ています。

Q.その一方で、アメリカ政府は、外交による解決を目指す姿勢に変わらないことを強調していますが、今後、どうなるのでしょうか?

 朝鮮半島情勢に詳しい日米外交筋は、JNNの取材に対し「北朝鮮はアメリカ本土を射程に入れるミサイルの配備まで発射実験をやめないだろう」と述べています。その一方で、 「北朝鮮は自分たちがアメリカによる攻撃を受けたらどうなるのかよく分かっていて、そうならないように見極めながら行動している」とも指摘しています。

 トランプ政権は「全ての選択肢がテーブルの上にある」として軍事作戦の準備もしてはいるものの、実際に踏み切った場合には同盟国の韓国や日本に被害が出るのが避けられないため、外交や経済制裁による圧力を強めるしかありません。ギリギリの神経戦が続くなか、事態打開に向けて条件次第で対話による解決を模索する動きがでてくるのかどうかが今後の焦点となりそうです。(10日17:58)