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仏大女優、ジャンヌ・モローさん死去 89歳

  • 2017年08月01日 10:59:00

【8月1日 AFP】フランスの大女優、ジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)さんが死去した。89歳だった。代理人が7月31日、発表した。

 当局関係者によると同日朝、パリ(Paris)の自宅で、亡くなった状態で発見された。

 モローさんは1928年パリ生まれ。父親はフランス人のレストラン経営者、母親は英国出身のコーラスガールだった。父親の希望に逆らい、フランス国立高等演劇学校へ18歳で入学。その2年後、国立劇団コメディ・フランセーズ(Comedie Francaise)に加わった。

 故フランソワ・トリュフォー(Francois Truffaut)監督の「突然炎のごとく(Jules et Jim)」や、ルイ・マル(Louis Malle)監督の「死刑台のエレベーター(Lift to the Scaffold)」、ジョセフ・ロージー(Joseph Losey)監督の「エヴァの匂い(Eva)」など、批評家の絶賛を浴びた20世紀映画に数多く出演。1960年代の自由を体現する女優として輝き、ハスキーな声とはっとする美しさで観客たちをとりこにした。

 1992年には「海を渡るジャンヌ(The Old Lady Who Walked in the Sea)」で、フランスのアカデミー賞(Academy Awards)に当たるセザール(Cesar)賞で最優秀女優賞を受賞。80代になっても現役を貫いていた。

 米国のオーソン・ウェルズ(Orson Welles)監督に「世界最高の女優」と言わしめたモローさんはまた、フェミニストの象徴でもあった。映画界が女性の問題について徐々に意識し始めた時期に、解放された女性の草分け的存在となった。たばこをひっきりなしに吸っていたことを思い出させるしゃがれ声で「肉体的に美しいということは不名誉なことだ」と発言したこともある。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は追悼の意を表し、モローさんは「映画を体現した」と述べ、「既成秩序に常に反抗する」自由な精神の持ち主だったと語った。

 ウェルズ監督の「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ(Chimes at Midnight)」、ミケランジェロ・アントニオーニ(Michelangelo Antonioni)監督の「夜(La Notte)」、ルイス・ブニュエル(Luis Bunuel)監督の「小間使の日記(Diary of a Chambermaid)」など、偉大な監督たちの作品に次々と出演することになったのも、その生き生きとした反抗精神ゆえだった。映像は、2008年のカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)や、1955年当時のモローさん。(c)AFP/AFPBB News
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