【7月26日 AFP】インドの身分制度カーストの最下層「ダリット(Dalit)」出身のラム・ナート・コビンド(Ram Nath Kovind)氏(71)が25日、同国の大統領に就任した。ダリット出身の大統領は同氏が2人目。

 弁護士や州知事として活躍したコビンド氏は、与党インド人民党(BJP)の推薦を受け大統領選に出馬。国会議員と州議会議員による17日の投票で65%以上の票を獲得し、当選した。

 大統領の任期は5年。国家元首だが政治的な実権は持たず、主に儀礼的な役割を担う。

 評論家らは与党である同氏の勝利により、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の権力基盤や政治資本の強化が進むとみている。

 約2億人といわれるダリットの人々はインドの最貧困層に位置し、かつては「不可触民」と呼ばれて社会の周縁に追いやられてきた。コビンド氏は「われわれを独自の存在たらしめるのは多様性という核だ。私たちは皆異なる存在でありながら、近しく、団結している」と述べるとともに、大統領としてダリットの境遇の改善に当たるとの意向を示した。(c)AFP/AFPBB News