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【日本一長いアーケード商店街】大阪「天神橋筋」・香川「高松中央」・東京「武蔵小山」それぞれの特徴や歴史


商店が多数並ぶ商店街は、観光地や食べ歩きスポットとして人気ですよね。日本の商店街の空き店舗数は増加傾向にあり、人口減少や国内市場の縮小により、一部を除き、日本の商店街を取り巻く状況は厳しくなっているようです。今回は、そんな数ある商店街の中でも、「長さ」でナンバーワンの商店街3つの特徴や歴史をご紹介します。
香川県・高松中央商店街
©️Sanga Park / Shutterstock.com
 

 

商店街の中に初めてカルチャーセンターがつくられた「天神橋筋商店街」(大阪府大阪市)


天神橋筋商店街(大阪市北区)
©️beeboys / Shutterstock.com

大阪府大阪市の「天神橋筋商店街」は、天神橋を起点として、北は天神橋筋7丁目まで伸びる、全長約2.6kmの商店街です。これは直線に連なった複数の商店街のアーケードの総延長として日本一! 商店街を歩くのに約40分かかります。

日本三大祭りで知られる「天神祭」が行われる大阪天満宮の参道として栄えたのが、「天神橋筋商店街」の始まりです。江戸時代には、近くに「天満青物市場」が開設。天下の台所、大坂の三大市場と称された歴史があります。

ところが、1957年に大阪の千林商店街に日本初のスーパー「ダイエー」がオープン。付近の工場が次々に移転し、住む人も少なくなり、商店街の人通りが減ったことも相まって、このままでは天神橋筋商店街が廃れていくのではないか、と囁かれていたそうです。

そのような状況の中、1978年に土居年樹さんが「このままでは前進しない」と思い、同年に「天神橋3丁目を良くする会」を立ち上げ、近代化委員長として商店街の活性化に尽力し始めました。

1981年に空き店舗対策として「商店街立カルチャーセンター」を日本で初めて商店街の中につくり、音楽会・絵画展・落語会・映画会・バザー・ファッションショーなどを実施。天神祭の名物「ギャルみこし」もこの頃にスタートしました。そのほか、「天神花」(餅花で作られた雷除けの縁起物)を復活させたり、大阪天満宮の北門にある「星合の池」で行われていた星愛七夕祭を取り入れたり、数々の斬新なアイデアを実現。その結果、1日の来街者が約3倍に!

大阪市北区・天神橋筋商店街入り口
©️beeboys / Shutterstock.com

アーケードの入り口上部に飾られた「お迎え人形」はインパクト大です。また、昔ながらの大衆食堂、惣菜屋、代々刀鍛冶の刃物屋、お茶屋のほか、豆腐、コロッケ、陶器、着物を販売しているお店などが並び、食べ歩きはもちろん、見て歩くだけでも楽しい商店街になっています。大阪を訪れる機会があれば、行ってみたいですね。

天神橋筋商店街
住所:大阪府大阪市北区天神橋1~7丁目
電話:06-6131-4550(大阪観光局)
交通アクセス:Osaka Metro 堺筋線「扇町駅」「天神橋筋六丁目」「南森町駅」・JR大阪環状線「天満駅」下車すぐ
公式サイト:https://www.tenjin123.com/


高松城の城下町!8つの商店街で構成された「高松中央商店街」(香川県高松市)


高松中央商店街(香川県高松市)
©️gnohz / Shutterstock.com

香川県高松市の「高松中央商店街」は、兵庫町、片原町西部、片原町東部、ライオン通、丸亀町、南新町、常磐町、田町の8つの商店街で構成されたアーケード街です。分岐を含む複数の商店街のアーケードの総延長は約2.7kmで日本一とされています。

飲食店や小売店、サロン、ゲームセンター、映画館など約800店舗が並び、百貨店や美術館も隣接しています。2015年には、ことでん瓦町駅ビルに「瓦町FLAG」も誕生! 1日中遊べるスポットに。

この商店街の歴史は古く、高松城の城下町の中心として栄えてきました。中でも、豪商の大店や邸宅が多くあった南新町には、歴史と伝統が残っています。商店街の店舗には、藩政時代からの豪商で今も続く紳士服店、明治創業の寝具店、大正時代からのお茶屋も!

昭和に入ると、同商店街には新たな店が次々にオープン。買い物客だけでなく、荷馬車や人力車の往来でにぎわっていたとか。また、ほかの商店街に先駆けてアーケードを設置したのは南新町商店街なのだそうです。

香川県高松市・高松丸亀町壱番街の中央の広場
©️Anutr Yossundara / Shutterstock.com

加えて、人気店が集まる「高松丸亀町壱番街」の中央の広場は、日本一の規模となる高さ32mのクリスタルドームに覆われていて、商店街のシンボル的な存在になっています。

訪れるたびに新たな魅力を発見できそうな商店街ですね。

高松中央商店街
住所:香川県高松市丸亀町・兵庫町・片原町・南新町・常磐町・田町
電話:087-821-1651(高松丸亀町商店街振興組合)
交通アクセス:JR「高松駅」から徒歩約15分
公式サイト:https://www.kame3.jp/


“東洋一のアーケード”といわれた活気ある「武蔵小山商店街パルム」(東京都品川区)


東京都品川区・武蔵小山商店街パルム
©︎dekitateyo / Shutterstock.com

1956年、東京都品川区にオープンした日本初の大型アーケード街「武蔵小山商店街パルム」は、武蔵小山駅から中原街道まで続く、単一の商店街のアーケードとして日本一の長さ、約750mを誇ります。完成時は全長470mで「東洋一のアーケード」といわれていたそうです。その後に延長して、現在の長さに。

商店街の店舗数は約250で、飲食店や雑貨、服飾などのショップが並んでおり、雨天でも快適にショッピングを楽しめます。年間を通して、流氷祭り、納涼祭り、サンバカーニバルといったさまざまなイベントも開催。商店街独自のクレジットカードやポイントカードも発行していて、活気に満ちています。

さらに収容台数132台の大型駐車場も完備。気軽に車で訪れることができるのは助かりますね。また、シンボルキャラクターの男の子「パル」、女の子「パム」にも注目を! 店頭のチラシやポスターで活躍しているほか、イベント時に登場することもありますよ。

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武蔵小山周辺は、かつて武蔵国荏原郡に属し、東海道の宿場町「品川宿」にほど近い土地としてにぎわいを見せていました。1937年には「武蔵小山商店街商業組合」が発足。しかし、1943年頃には満蒙開拓団結成に伴い組合を解散し、その後の太平洋戦争の空襲により跡形もなく焼けてしまいました。

そして、戦後の1947年に「武蔵小山商店街振興組合」の前身となる「武蔵小山商店街協同組合」が発足。1952年にはキャッシュレス決済「割賦販売事業」を開始し、話題に! 1956年には初代アーケードが完成しました。

このように苦難の歴史を乗り越えてきた「武蔵小山商店街パルム」。東京ならではの下町情緒を味わいながら、天候に左右されずにショッピングがしたくなったらぜひ訪れたいですね。

武蔵小山商店街パルム
住所:東京都品川区小山3-23-5
電話:03-3786-1001
交通アクセス:東急目黒線「武蔵小山駅」下車すぐ
公式サイト:https://musashikoyama-palm.com/


[参考]
経済産業省/商店街実態調査報告書
大阪観光局/OSAKAINFO
株式会社丸玉一土居陶器店
内閣府/天神橋筋商店連合会の取り組み
高松南新町商店街
しながわ観光協会

[Photos by Shutterstock.com]

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