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日本版「万里の長城」!?鬼がいた《謎の空中古城》を岡山県で発見!




はじめに


桃太郎伝説ゆかりの岡山県総社市。
その総社市にある鬼城山(きのじょうさん)には、鬼が住んでいたとされる古代の山城・鬼ノ城(きのじょう)が、山頂一帯に築城されていた城跡があります。
まるであの中国の世界遺産「万里の長城」のミニチュアサイズにも見えるんです。
今回は、まだまだ謎が多いと言われている「鬼ヶ城」についてご紹介します。

日本百名城選出の古代山城の一つ、鬼伝説のある「鬼ノ城」


桃太郎の昔話で有名な岡山県に、鬼ヶ島ならぬ、「鬼ノ城」の城跡があります。
場所は吉備高原南端の、標高397mの鬼城山山頂部。

その「鬼ノ城」には、吉備地方に伝わる温羅(うら)という古代の鬼が住んでいたという伝説があります。

この温羅が何をしたかというと、他の国から飛来して吉備に住み着き「鬼ノ城」を拠点として一帯を支配したと言われています。 鬼伝説のある「鬼ノ城」:温羅の鬼伝説の結末

鬼伝説のある「鬼ノ城」:温羅の鬼伝説の結末


「鬼ノ城」を拠点として一帯を支配した温羅を疎ましく思った吉備の人々が、温羅退治を訴えたところ、買って出たのが吉備津彦命(きびつひこのみこと)でした。

人間VS鬼の熾烈な戦いの後、温羅を捕らえた吉備津彦命は、温羅の首を討ちました。
これで一件落着かと思いきや、打たれた首はまだ生きていて、犬に首を食わせて骨としても、その後13年間は、温羅のうなり声が周辺に鳴り響いたとされています。

しかし、ある日吉備津彦命が見た夢を参考に神事を執り行ったところ、うなり声は鎮まったのだとか。

その後、温羅は吉凶を占う存在となったと、今に言い伝えられています。 鬼伝説のある「鬼ノ城」:城壁保護に敷石が使われている国内唯一の古代山城

鬼伝説のある「鬼ノ城」:城壁保護に敷石が使われている国内唯一の古代山城


すり鉢形をした鬼城山の山頂の外周には、主に土塁で造られた城壁が鉢巻状に巡っています。

構成は、城門東西南北に4ヶ所、角楼1ヶ所、水門6ヶ所など。

幅7m、高さ6〜7mの城壁は版築土塁で構築され、下部内外には保護の目的で1.5m幅の敷石が敷設され、このことから石城の趣が強いことが判明しています。

城壁保護に敷石が使われている事例は、国内では他にないそうです。
城内では、礎石建物跡が7棟、掘立柱建物跡が1棟のほか、溜井、烽火場、鍛冶遺構などが確認されています。

「鬼ノ城」西門を中心に整備。眺望も抜群!


現在は西門を中心に遊歩道や施設が整備され、「鬼ノ城」観光の目玉となっています。

城門や水門、礎石建物跡、展望所、見学路といった整備をはじめ、鬼城山ビジターセンターと駐車場が整備され、史跡・自然公園として一般公開されています。

岡山県で発掘された「鬼ノ城」の城門は、防御正面に東門・南門・西門、防御背面に北門の、全部で4ヶ所が開いています。

西門は平門構造で、他の門は段差が設けられた懸門構造地です。

城内では、中心部に食糧貯蔵の高床倉庫と思われる礎石総柱建物跡が5棟、管理棟と思われる礎石側柱建物跡が2棟、発掘されています。

◆鬼ノ城
住所:岡山県総社市奥坂1762
電話番号:0866-99-8566(鬼城山ビジターセンター)、0866-92-1211(吉備路観光案内センター)
利用時間:見学自由

おわりに


7世紀頃のものと推定される謎の遺跡「鬼ノ城」は、必要な設備がほぼ備わった古代山城です。
発見されるのは未完成な山城が多い中での、完成した古代山城の発見は、とても貴重なのだそうです。
風光明媚な景色も見どころの日本版“万里の長城”、岡山県「鬼ノ城」観光を楽しんでみてはいかがですか?


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