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【台湾情報】とびきりクールな“温泉旅館”を発見。併設のカフェには国内外のファン多数!




はじめに


台北駅から特急電車で約1時間の宜蘭。ファミリー向けの海水浴場のような素朴な雰囲気の温泉街だった礁溪は、ここ数年のホテル&マンションの建設ラッシュで、街並みが刻々と変化しています。若い世代の週末旅行にぴったりのスタイリッシュなホテルも次々登場。そのひとつが昨年末にオープンした「幸福之鄉温泉旅館」。名前からイメージされるホテル像と、実際の姿のギャップに驚いてください。
カフェが入口!? ソリッドで清潔感ある室内

カフェが入口!? ソリッドで清潔感ある室内


台湾鉄道の宜蘭駅、礁溪バスターミナルから徒歩約10分。足湯を楽しむ人々が憩う礁溪温泉公園近くの閑静な地域に建つ、デザイナーマンションとみまがう白い建物。それが「幸福之鄉温泉旅館」です。

フロントから続く1階はガラス張りのカフェ。自然光が入る気持ちのよい空間で、朝食やアフタヌーンティーを楽しめます。木製のテーブル&チェアが配され、ウッディな装飾が施されてはいるものの、全体の印象はソリッド。それは大理石張りの壁面の効果ゆえ。このクールなテイストは、客室へと続いていきます。 タイル張りの床で、美観と清潔さをキープ

タイル張りの床で、美観と清潔さをキープ


客室は、ダブル、DXダブル、クアッド(2ダブルベッド)、DXクアッド(2ダブルベッド)、DXファミリールームの5タイプ。壁面はロビー同様、大理石張りの贅沢仕様です。また、内風呂の浴槽は、花崗岩で作られたもの。2人が入れるサイズで、ゆったり浸かってくつろげます。泉質は炭酸水素塩泉(重曹泉)、蛇口をひねれば、美人の湯がなみなみと出てきます。

そして特筆すべきは、床材に厳選した輸入タイルを採用していること。これは、ホコリの発生を防ぎ、清潔さを保つため。部屋湿気がこもりやすい温泉リゾートでは、カーペットよりタイル張りのほうが快適に過ごせるというもの。納得の仕様です。 調度品はもちろん、アメニティにもこだわりと配慮が

調度品はもちろん、アメニティにもこだわりと配慮が


そうしたオーナーのこだわりは随所で光ります。アメニティはSPAリゾートやホテルにアメニティを提供するイタリアブランドの「クルティ ミラノ」を採用。日本ではまだフレグランスの取り扱いがある程度で、スキンケアは希少品。いち早くチェックするいい機会になりそう(ダブルルームは、地中海産オリーブエッセンスのアメニティ)。また、モダンな木製家具は、オーナーと設計会社が共に探して選び抜いたもの。壁の絵画や他の調度品もモダンでスタイリッシュです。

エコロジー意識も高く、歯ブラシの素材は、なんとトウモロコシ。繰り返し使えるのはもちろん、自然分解されるというスグレモノ。アメニティの持ち帰りを促すべく、帆布の小袋を用意。その細やかさに唸ります。 意外性あるプリント柄の浴衣にほっこり

意外性あるプリント柄の浴衣にほっこり


大人っぽくクールにまとめられた室内にあって、ちょっとした和みアイテムとなっているのが、愛らしい花柄の浴衣。アメリカで服飾デザインを学んだオーナーの娘さんがデザインしたもので、柔らかな肌触りが好評です。子ども用もあり、こちらは館内での着用だけでなく、ご近所の散策にも着ていけそう。乳児連れには、ベビーベッド、ベビーバス、哺乳瓶の消毒器の貸し出しも。予約時に申し出るのをお忘れなく。 カフェのブランチを楽しみにリピートするゲストも

カフェのブランチを楽しみにリピートするゲストも


1階のカフェは、おしゃれなだけではない実力派。イケメンと話題の蔣シェフが考案したバーガー類が大評判です。人気メニューの「煙燻鮭魚(スモークサーモン)」は、軽くトーストした雑穀パンにアボカドぺーストを塗り、スモークサーモンをオン。隠し味のレモンパウダーで仕上げた一品。具材のクリーミーな食感と味わいが「一度食べたら、忘れられない」と熱く支持されています。

また「漁夫堡(フィッシャーマン・バーガー)」は、台湾産の鯛を特製のタレに一晩漬け込んだものをバターでソテーし、マスタードソースをかけた具材をサンド。作り立て&手作りにこだわっていて、付け合わせのサラダのドレッシングは、爽やかな甘味が広がる自家製のクランベリーソースで。フライドポテトやチップスも、その日にシェフがじゃがいもを切って作った自家製。安心していただけますね。

クランベリー&ゴマのスイーツが添えられるコーヒー、フルーツティー&抹茶オレなど、飲み物のメニューもオリジナリティあふれるラインナップ。オープンから数か月の新しいホテルながら、すでにリピーターがついていて、香港やマカオからの外国人客は、特にこのカフェが大のお気に入りなのだそう。

ホテルには、2つの個室風呂があるので、日帰り温泉として2時間の温泉浴を楽しんだあと、カフェのアフタヌーンティーでくつろぐ……という利用法もアリ。あるいは、午後3時前なら、人気のハンバーガーなどのブランチメニューが味わえるので、個室風呂を早めの時間に予約するのも手です。

こだわりがいっぱい詰まった、気鋭の温泉リゾート。クチコミで人気が高まるのは時間の問題かも。次の台湾旅行は長めの滞在にして、ぜひ礁溪まで足を伸ばしてみて。


◆幸福之鄉温泉旅館
住所:宜蘭縣礁溪鄉公園路72號
電話:+886-3-987-3696  


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