はじめに

2019年も残すところあと1か月。年が明ければ、いよいよオリンピックイヤーがやってきます! 56年ぶりとなる2020年東京オリンピック・パラリンピックへの期待は高まるばかり。都内を中心に各地の競技場、周辺施設では、準備が急ピッチで進んでいますが、世界中から選手・観客を迎える競技場のある街々は今、どんな表情なのでしょう? まずは、11月30日に完成したばかりの新国立競技場とその周辺のスポット情報をご紹介します。

新国立競技場画像:大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JV作成/JSC提供
※パース等は完成予想イメージであり、実際のものとは異なる場合があります。植栽は完成後、約10年の姿を想定しています。
12月21日に初の一般公開を予定「新国立競技場」

12月21日に初の一般公開を予定「新国立競技場」

初の一般公開となるオープニングイベントを12月21日に控える「新国立競技場」。この日を境に「国立競技場」が正式名称となります。1964年の東京オリンピックのメイン会場であった国立霞ヶ丘競技場の跡地に、2016年12月に着工し、約3年の歳月をかけて11月末に完成しました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、開会式や閉会式、陸上競技などが行われます。その規模は、高さ約47.4m(地上5階、地下2階)、完成時は約60,000席、オリンピック後は約68,000席となる予定。隈研吾氏の設計案に基づくスタジアムは、外周の軒庇に47都道府県から調達した木材を使用するなど、木をふんだんに使っているのが大きな特徴。緑の多い神宮外苑になじむ、落ち着いた佇まいが印象的です。場内はすり鉢状の3層のスタンドからなり、アスリートと観客双方が一体感を感じる造り。大会では、きっと数々の名場面を演出してくれることでしょう。

◆新国立競技場
住所:新宿区霞ヶ丘町10番1号ほか
海外からの人気が高まる都会のオアシス「新宿御苑」

海外からの人気が高まる都会のオアシス「新宿御苑」

新宿駅から徒歩10分ほどの場所でありながら芝生の広場が広がり、木々の間からは高層ビル群が顔をのぞかせる、まさに都会のオアシスです。新宿区と渋谷区にまたがる広さ約58ヘクタールの広大な庭園で、その外周は3.5kmもあります。JR等の新宿駅最寄りの新宿門、丸ノ内線新宿御苑前駅最寄りの大木戸門、JR千駄ヶ谷駅や大江戸線国立競技場駅からアクセス可能な千駄ヶ谷門の3箇所から入園可能です。新国立競技場から千駄ヶ谷門までは徒歩10分ほど。近年は入園者の約半数が外国人観光客と言われるほど、国際的にも人気を誇ります。園内中央には30m以上もあるユリノキを中心にした広大な芝生の景式庭園、プラタナスの並木とバラの花壇からなる整形式庭園、和情緒あふれる池泉回遊式の日本庭園と三種三様の庭園が巧みに組み合わされていて、園内を回れば四季折々様々な風情が楽しめます。

木々の色づきは11月中旬頃からで、プラタナス並木、新宿門近くの大イチョウ、日本庭園の紅葉など次々と見頃を迎えます。また、『君の名は。』で知られる新海誠監督の『言の葉の庭』(2013)は、新宿御苑が舞台になっています。作中で重要な役割を果たす東屋も、映画そのままの姿で実在しています。なお、2020年3月にはスターバックス・ジャパン運営のカフェがオープンを予定。朝の澄んだ空気の中での散歩やジョギングも楽しめそうです。

◆新宿御苑
住所:新宿区内藤町11
電話:03-3350-0151
開園時間:9:00~16:00、3月15日~6月30日・8月21日~9月30日は~17:30、7月1日~8月20日は~18:30
休園日:月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)、12月29~1月3日 ※3月25日~4月24日、11月1日~15日は無休
入園料:一般500円、65歳以上・学生(高校生以上)250円 ※証明書要提示、中学生以下無料
注意事項:園内酒類持込禁止、遊具類使用禁止(こども広場除く)

12月には夜間公開やライトアップも「迎賓館 赤坂離宮」

12月には夜間公開やライトアップも「迎賓館 赤坂離宮」

新国立競技場から徒歩10分ほどの「迎賓館 赤坂離宮」。明治42(1909)年、皇太子(のちの大正天皇)の住まいとなる東宮御所として建設され、1974年以降は迎賓館として世界各国の賓客の宿泊や首脳会談などに使われてきました。日本で唯一のネオ・バロック様式の宮殿建築物で、当時の日本の建築、美術、工芸の粋を集めた建物は、国宝にも指定されています。

現在、通年で宮殿の一部が一般公開されており、その絢爛豪華な内部等を参観することができます。参観できるのは、「庭園(主庭及び前庭)」「本館」「和風別館」の3カ所。和風別館の参観のみ事前予約が必要ですが、本館、庭園(主庭及び前庭)は、当日受付で参観できます。レリーフをはじめ様々な装飾を施された壮大な外観、多種多彩な意匠を施された晩餐会会場、大ホール、サロンなどいずれも目を奪われること必至です。参観のあとは、広々した庭園へ。キッチンカーが毎日出店しており、椅子とテーブルも用意されているので、食事をしながら余韻に浸るのもおすすめ。

なお、12月22日~24日は、「冬のガーデンカフェ・夜間公開」を実施。期間中は公開時間が20時まで延長され、17時からは本館のライトアップも。ホットワインやココアなどの温かい飲み物や軽食をいただきながら、闇に浮かび上がる本館の姿を楽しめます。

◆迎賓館 赤坂離宮
住所:港区元赤坂2-1-1
電話番号:03-3478-1111
公開時間:10:00~17:00
休館日:水曜日、接遇等による非公開日
参観料:本館・庭園1,500円、和風別館・本館・庭園2,000円、和風別館・庭園1,500円、庭園300円
2019年11月グランドオープン「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」

2019年11月グランドオープン「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」

2019年11月22日にグランドオープンした「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」。都営大江戸線新国立競技場駅から徒歩約1分、まさに新国立競技場が目の前のホテルです。この素晴らしい立地を生かし、全客室にバルコニーが設けられており、新国立競技場と神宮外苑、新宿御苑など豊かな緑を望むことができます。ロビーフロアにはモダンイタリアンレストラン「RISTORANTE&BAR E’VOLTA」(リストランテ&バー エボルタ)」が出店。窓越しに神宮の豊かな森を眺めながら、イタリアンに日本らしさを融合させた和洋の料理の数々を楽しめます。


◆三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア
住所:新宿区霞ヶ丘町11番3号
電話:03-5786-1531 また、2階には、完全に光を閉ざした漆黒の闇のなかで、視覚以外の感覚を広げ、チームで様々なシーンを体感する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を常設。神宮外苑のオリジナルコンテンツによる、目を使うことのできない照度ゼロの闇の神宮の杜で、禅思想をベースにしたマインドフルネスプログラムを体験できます。


◆ダイアログ・イン・ザ・ダーク
料金:12,000円
利用時間:11:00、13:30、16:00、18:30
休業日:木曜日、12月30日~2020年1月3日
五輪の素晴らしさを体感「日本オリンピックミュージアム」

五輪の素晴らしさを体感「日本オリンピックミュージアム」

提供:JOC

新国立競技場から徒歩3分ほどの神宮外苑エリアに、2019年9月14日にオープンした「日本オリンピックミュージアム」。日本オリンピック委員会(JOC)が新設した日本初の五輪博物館です。施設は、JOCと日本スポーツ協会が建設、5月に完成した「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」の1、2階に位置します。1階の入場無料エリア、2階の有料エリア、屋外エリアで構成。1階には2020年東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーで使用されるトーチなどが展示され、ひと足早く大会の雰囲気を味わうことができます。

メインフロアである2階は常設展示で、過去の夏・冬25大会の聖火リレーのトーチの展示、戦争で幻となった1940年、アジア初開催となった1964年それぞれの東京大会に関する資料などが並びます。体験エリアでは、来場者の動きを感知するセンサーを用いて、夏季・冬季大会で実施される競技を、様々な視点から疑似体験。まさに五感を通じて、オリンピックの楽しさ、凄さを体感できる施設です。

◆日本オリンピックミュージアム
住所:新宿区霞ヶ丘町4-2
電話:03-6910-5561
開館時間:10:00~17:00(最終受付16;30)
休館日:月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)
入場料:500円(高校生以下無料)

気鋭のパティシエの夢が詰まった「おかしやうっちー」

気鋭のパティシエの夢が詰まった「おかしやうっちー」

新国立競技場周辺の散策帰り、お土産を買い求めるのにおすすめなのが、新国立競技場から徒歩約15分の「おかしやうっちー」。店名からはどんな店なのか想像しにくいのですが、今、北参道エリアで最も人気の高いパティスリーです。オーナーパティシエのうっちーこと内山さんは、「Toshi Yoroizuka」をはじめとしたパティスリーや和菓子店、そしてレストランパティスリーの超人気店「Bon.nu」でシェフパティシエを務めたこともある腕前で、型にはまらず自分がつくりたいお菓子を作りたいと今年9月にオープンしました。

大通りから1本入った脇道沿いの1階にあり、ガラス張りでシンプルな外観。店内にショーケースはなく、その日のラインナップがサンプルとして並びます。買いたい品を伝えると、スイーツごとに最適な状態で保存してある冷蔵庫から取り出してくれるユニークなシステム。商品は、定番ショートケーキで季節ごとに様々なバージョンが登場する「みるく」をはじめ、タルト、シュークリーム、プリン、アイスなど。いずれも、吟味に吟味を重ねた素材を使い、素材の味わいを最高に引き出した逸品ぞろいです。手土産には毎朝焼き上げるという1日6缶限定の「6種類のクッキー」(4,000円)がぴったり。店内には、事前に電話予約をすれば作りたてスイーツが味わえるイートインコーナーもあります。

◆おかしやうっちー
住所:渋谷区千駄ヶ谷3-27-9-1F
電話:03-6721-0277
営業時間:11:00~18:00(無くなり次第終了)
定休日:不定休

おわりに

会場の完成、お披露目や聖火リレーの準備など、連日オリンピック関連のニュースが取り上げられ、いよいよカウントダウンに入った2020年東京オリンピック・パラリンピック。その熱が高まるのと同時に、周辺の街並みも変化しているんです。新たなスポットはもちろん、世界から人々を招く国際都市として、これからさらに変わってゆく東京の街並みを、ぜひ散策して、肌で感じてみてください。

情報提供元:旅色プラス
記事名:「【東京連載】オリンピック目前!「新国立競技場」周辺の最旬スポット