はじめに

台湾のほぼ中央に位置する湖・日月潭。湖の北側が丸く、南側が三日月型をしていることから“太陽と月の湖”という名がついた、台湾きっての景勝地です。台湾八景のひとつである、このレイクリゾートで、他の追随を許さぬ存在感を放つホテルが「涵碧樓(ザ ラルー)」。「一度は泊まってみたい」と誰もが口にする、憧れのリゾートホテルを紹介します。 歴史を知れば、納得。日月潭の特等席にある理由

歴史を知れば、納得。日月潭の特等席にある理由

ここ数年の日月潭は、外国人観光客が急増中。新しいホテルも誕生するなか、不動の人気を誇るのが「涵碧樓(ザ ラルー)」。この地での歴史は長く、1923年に昭和天皇が視察に訪れた際、富豪の別荘を増築し、政府の宿泊所にしたのが始まりです。その後、1949年に国民党政府の蒋介石前総統の別荘となり、迎賓館として海外のVIPを迎える場所に。そして時代は変わり、1998年に民間企業である郷林グループが買い取り、5年もの年月と約6.8億という巨額の資金を投じて再建。ミニマリズムと禅を基軸としたモダンなデザインのホテルに生まれ変わり、2002年に涵碧樓としてオープンしました。 移ろう自然光と照明効果を計算しつくした空間設計

移ろう自然光と照明効果を計算しつくした空間設計

ホテルの建設にあたっては、数々の有名リゾートホテルを手がけるオーストラリアの建築家・ケリー・ヒル氏を招聘。“水平と垂直”をテーマにデザインされた建物は、日月潭の湖面の水平線、周囲の山の垂直線が生み出すコントラストに相通じるものがあり、お互いの存在を引き立たせています。ライティングは、同じくオーストラリア出身の国際的デザイナー、ネイザン・トンプソン氏が担当。刻々と変わる自然光の表情と照明のバランス、光の反射などを計算しつくし、舞台照明のようにドラマティックで洗練された空間を演出しています。 湖へと…幽玄なるインフィニティ・プールに嘆息

湖へと…幽玄なるインフィニティ・プールに嘆息

“水”という要素も重要なデザインモチーフ。例えば、蓮の花が浮かぶ水鏡の廊下。底部に黒い大理石を敷くことで、東洋の禅を思わせる静寂を表現しています。そして特筆すべきは、湖を望むインフィニティ・プール。全長60mという圧倒的スケール感もさることながら、このまま泳いだら目前の湖に辿り着くのでは…と錯覚する絶妙な設計、底部に敷かれた反射効果のあるタイルが生み出す水鏡の美しさ、プールから望む水墨画のような日月潭……。この地の特等席に構えるリゾートホテルの真骨頂とも言える設備には、ただ嘆息するばかりです。 ロハスな休日の始まりは、香港式アフタヌーンティーから

ロハスな休日の始まりは、香港式アフタヌーンティーから

チェックイン後は「池畔茶館(プールサイド ティーハウス)」でアフタヌーンティーを。蓮が浮かび、鯉が遊ぶ池を眺めながら、香港式の軽食が楽しめます。なかでも、カップの中でキンモクセイとユリの花が開く工芸茶は、幻想的な景色のなかでいただくと、心にまで沁みわたる自然の恵みを実感。深いリラックスが得られます。 全室がスイート仕様。バスタブからも絶景を堪能

全室がスイート仕様。バスタブからも絶景を堪能

客室は、全室がスイート仕様で、平均面積は83平米と、一般的なホテルの2〜3倍もの広さ。リビングルームとゆったりしたバルコニーを備え、目前に広がる日月潭の景色を心ゆくまで楽しむことができます。もちろん、この絶景は室内から眺めることも。カウチソファでくつろぎながら、はたまたバスタブに浸かりながら…霧の立ちこむ幻想的な世界に酔いしれてください。 第六感を揺り起こす!? こだわりが凝縮された7つのヴィラ

第六感を揺り起こす!? こだわりが凝縮された7つのヴィラ

全96室のうち、7部屋はヴィラタイプで、各棟とも120坪もの広さが自慢。北京の古い街並み“胡同”を彷彿とさせる路地を通り抜け、敷地内の最も静かな場所に建っています。広いリビングとベッドルームに加え、東屋のある中庭、全長12mものプライベートプールがあり、まさに秘密の隠れ家といった風情。それは、ホテルの建設当時、CEOの賴正鎰氏が唱えた「国際的にトップクラスであり、真のスローライフが体感でき、ゲストの六感に訴えかけ、プライスレスな旅となるリゾートホテル」そのもの。涵碧樓の目指すサービスが最も凝縮された客室といえるでしょう。 絶景スパでは “無”になり、すべてを委ねて正解

絶景スパでは “無”になり、すべてを委ねて正解

さらなるリラックスを求めるなら「Lalu Spa」でのマッサージを。窓の外の湖を眺めながら、雲や水の流れのごとく滑らかな手技に身を委ねる至福……心身が解き放たれ、六感が目覚めるのを感じるはず。 料理も眺めも麗しい、3つのレストランで充実のおこもりステイ

料理も眺めも麗しい、3つのレストランで充実のおこもりステイ

リゾートホテルの最高峰とあらば、レストラン施設も国際レベル。イタリアンとフレンチをアジア流にアレンジしたオリエンタル料理「東方餐廳」、香港&上海料理の「湖光軒」、日本料理の「日本餐廳」があり、日月潭の特産品を積極的に取り入れた料理が好評です。一番人気は「湖光軒」の「時尚玲包酥(木の実のおしゃれパイ包み)」と「桂花涼拉糕(モクセイと蜂蜜のライスケーキ)」。これらは上海の特級レストラン「上海綠波廊」の料理長と涵碧樓の交流から提供することになった名物料理で、パイ包みは、ボストンバッグ型のビジュアルが目を引きます。ライスケーキは、お皿にくっついてなかなか離れないほどのネットリ感が特徴。蒋介石前総統の専属シェフ秘伝のレシピによる「鄉蘇小排骨(スペアリブの煮込み)」、「紹興東坡肉(豚の角煮)」も必食のメニューです。

おわりに

日月潭で、日と月の2つの湖を見られるホテルは涵碧樓だけ。最上級のくつろぎと優雅なひとときを約束してくれる涵碧樓は、台湾発のラグジュアリーホテルブランドとして、中国の青島に進出して好評を博し、2018年4月には南京にもオープン。目を見張る瀟洒な建物、贅を極めた内装などが話題に。時が流れても人々の憧れであり続けるホテル日月潭涵碧樓。思い立ったが吉日、“いつか”と言わず、次の渡台時にぜひ滞在を。


◆日月潭涵碧樓酒店(ザ ラルー)
住所:南投縣魚池鄉水社村中興路142號
電話:+886−49−285−5311

情報提供元:旅色プラス
記事名:「【台湾情報】星5つでは足りない!? 六つ星級と評される、憧れのレイクリゾートで非日常感あふれる休日を。