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オンライン旅行予約サイトでの離脱率は90%に達することが判明 季節トレンドによる影響も明らかに




オンライン旅行予約サイトでの離脱率は90%に達することが判明 季節トレンドによる影響も明らかに

グローバルマーケティング企業の SaleCycle の最新調査「2019 Travel Ecommerce Remarketing report」によると、2019 年の世界の旅行予約サイトの離脱率は平均 90.74 %であり、クルーズやフェリーの Web サイトが最も高い離脱率であったとする調査結果を発表した。


本データは 2019 年 1 月から 10 月までを調査対象としており、5つの異なる旅行タイプの離脱率と、1年間の離脱傾向を調査したものである。


一般的には、旅行者はホテルなどの内容を調べるため時間を掛けることから、旅行サイトの離脱率は小売店の平均 84 %を上回る。また旅行サイトには様々なバリエーションが存在する。例えばクルーズやフェリーのWebサイトでは、離脱率が97%と非常に高い一方で、ホテルのサイトは84.63%である。離脱率の変動は多くの場合で、種類・価格・予約に必要な時間と労力に左右されるようだ。


例えばクルーズは高価な買い物となる可能性があるため、購入者は予約する前に長い時間をかけて選択肢を検討する。この検討段階で、1~2カ月かけて複数サイトを訪れることもある。また人々は様々な目的地、オプション等を確認するため、予約プロセスを何度も進めては離脱する場合もある。


対照的に、ホテルの予約は非常に簡単である。多くの場合で前払いの請求されなず手続きが簡単であり、週末の旅行や仕事などのために対象日の近くの日に予約されるケースが多い。


SaleCycle の編集長である Graham Charlton 氏は、「多くの人が時間をかけて旅行サイトを調べているため、高い離脱率は避けられない実態がある。しかし旅行サイトの高い離脱率の最小化のために、できることはまだたくさんある。使い勝手のよいサイトは、旅行の予約客が必要とする情報を見つけやすく、また最小限の手間で予約が完了するので非常に役立つ存在だ」と述べている。


「2019 Travel Ecommerce Remarketing report」より


 


離脱率、季節トレンドによる影響も


SaleCycle が公表した今回の調査では年間の離脱率の傾向も公表しており、その中で興味深いパターンが判明している。


例えば夏休みの間の予約を入れる時期となる1月の離脱率は低下する一方で、夏休みシーズンの終わりに近い8月に離脱率はピークに達している。また本パターンは Web サイトの種類によっても異なる。航空会社とレンタカーのサイトの離脱率は5月に低下しているが、恐らく直前の休日に予約を取ろうとする人の増加が原因と考えらえる。


高い買い物を必要とする Web サイトでは、購入者が様々な検討を行うため、高い離脱率はやむを得ない。しかし同種のサイトでも季節により離脱率の変動が生じていることから、離脱率の高い業種のWeb サイトであっても年間を通じて見れば、サイト訪問者の満足度向上の努力は最終的には無駄にならないと言えそうだ。


「2019 Travel Ecommerce Remarketing report」より


 


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