シーメンスは、ピューズが次世代自動車電装システムの設計品質の向上に向け、メンター、シーメンス・ビジネスのCapital電装設計ソフトウェアスイートを採用したことを発表した。ピューズは、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)の研究開発において30年以上の実績を有しており、顧客要求に合わせ込んだ電動車両システムを迅速かつ高品質で開発している。

 ピューズはこれまで、それぞれのエンジニアリング分野に個別対応するソリューションを使用していたが、自動運転に求められる要件、環境保全や法規制の順守、コスト削減と新規デザインの早期市場投入に対する市場圧力を受け複雑化する電気/電子(E/E)システム設計課題の克服に向けた新たなソリューションとして、シーメンスのCapitalに着目した。個別ツールを使用した複合型の設計環境では、ツール互換対応やE/Eフロー全体を通じたデータ交換の整合性確保といった課題に対応する際、ひとつの設計ドメイン内で生じた設計変更が、他の設計ドメインでの時間がかかり予期せぬエラーが発生しやすい設計やり直し作業を発生させてしまう恐れがある。



 メンターの製品シリーズの中から新たに加わりシーメンスのソフトウェアポートフォリオを拡張するCapitalは、複数のE/Eシステム設計ドメインにわたる設計の自動化と設計変更管理を実現する統合プラットフォームをピューズに提供する。これによりピューズは、E/Eシステムアーキテクチャ定義、電装システムおよびハーネス設計、コンフィギュレーション/設計変更管理、機能検証、製造プロセス生成といった多岐にわたるタスクに一貫してCapitalを使用できるようになる。



 ピューズの執行役員である岸 繁男氏は、「ピューズでは、お客様のご要望に応じて、EV/HEVの試作車製作やコンポーネントの開発など、様々なニーズに迅速に対応しています。すべての設計プロセスにおけるデータのデジタル継続性を実現するCapitalを導入することにより、設計作業のみならずプロジェクトの管理までを効率化するとともに設計品質を高め、これまで以上の生産性を実現できることを期待しています。Capitalをはじめ、AUTOSAR向け組込みソフトウェアといったシーメンスの自動車開発向け製品が世界屈指の自動車OEMやTier 1サプライヤーから支持されていることも、Capital採用の決め手

の1つとなりました」と述べている。



 Capitalでは、配線図、コンポーネントの位置、ハーネス図、診断手順といったアセットにリンクしたドキュメンテーションが自動生成されることから、EVシステムの複雑さを劇的に増幅する自動運転機能やその他の新規要求が生じた場合にも、ピューズは顧客に付加価値をもたらし顧客満足度を引き上げることが可能になる。



 シーメンスのCapital向けオートモーティブマーケットディレクターを務めるDoug Burcicki氏は、「Capitalは、幅広く成長を続ける顧客に向けて最高水準のEVシステムを提供し続けるピューズが次のレベルの効率性を達成する支援となることでしょう」と述べている。

情報提供元:MotorFan
記事名:「 ピューズが次世代EVシステムの設計品質の向上に向けシーメンスのCapital電装設計ソフトウェアを採用