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プジョー5008:手頃なサイズ感で3列シートを実現、独自の電制デバイスで悪路走破性も決して侮れない


旬なクルマの情報を網羅した「モーターファン別冊 統括シリーズ」。今回は「Vol.106 2018-2019年国産&輸入SUVのすべて」から「プジョー5008」を抜粋してご紹介。




レポート=岡本幸一郎[本文]/蔵田智洋[写真解説] フォト=井上 誠

現代的に進化した猫足が美点 FFらしからぬ走破性も魅力

 3列シートを備える点は不変ながら、MPVだった従来型から3008のストレッチ版となるSUVへと姿を変えたのは見てのとおり。独自の「i-コックピット」や、スイッチ類を極力少なくしたダッシュボード、新感覚のATセレクターなど、インテリアも斬新そのものだ。




 増えつつある同クラスの3列シートSUVには、2列シート車と共通の車体に3列シートを収めたものと、2列シート車を延長して3列シート化したものがあるが、後者の中でも5008あまり長くない全長の中で比較的使える3列シートを成立させているところが特筆できる。




 2列目は欧州製MPVによく見られる3分割となっていることや、4WD車の設定がなくプロペラシャフトの搭載を想定していないためセンタートンネルがなく、後席のフロアがフラットになっているのも特徴だ。




 折り畳んで潜り込ませるように収める3列目シートもユニークで、格納すると下にシートがあることに気付かないほどスッキリと収まる。




 足まわりは、“猫足”的なしなやかさと現代的な引き締まった感覚を併せ持っている。長めのホイールベースにより操縦安定性に優れる一方で、意外やハンドリングはクイックな味付けとなっているのも印象的だ。




 音や振動はそれなりだが加速の力強さはディーゼルの強み。スポーツモードを選ぶとレスポンスが向上し、人工のサウンドを出す演出もある。




 また、FFのみの設定ながら独自の電制デバイスの搭載により、悪路走破性も決して侮れない。

12.3インチ大型液晶のメーターは小径ハンドルの上から見るデザイン。中央に8インチのタッチモニターとピアノタッチの主要機能キーがあり、そのまわりはファブリック生地が張られる。Aピラーは傾斜が強く視界は少々慣れが必要だ。

1列目助手席シート高:715mm

3列目
2列目シート高:730mm



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表皮はファブリック&テップレザーで暖かみのある質感。前席シート高は比較的高め。2列目は独立3名掛けで、それぞれ前後150mmスライドと5段階リクライニング機構付き。3列目は2座独立で足元は狭めだが、大人でも短時間なら座れる。全席、乗り降りはしやすい。

3列目シートがあるとは思えないほどスポーティなフォルム。リヤウインドウまわりを直立させてスペース効率を稼ぎながら、ブラックを巧みに使い軽快感を出している。

Allure


全長×全幅×全高(㎜):4640×1840×1650


ホイールベース(㎜):2840


トレッド(㎜) 前/後:1580/1585


車両重量(㎏):1580


エンジン種類:直列4気筒DOHCターボ


総排気量(㏄):1598


最高出力(kW[㎰]/rpm):121[165]/6000


最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):240[24.5]/1400-3500


燃料タンク容量(ℓ):56(プレミアム)


トランスミッション形式:6速AT


駆動方式:FF


タイヤ・サイズ:225/55R18


最小回転半径(m):5.8


JC08モード燃費(㎞/ℓ):13.6


車両本体価格:404万円

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