東芝デバイス&ストレージは、Bluetooth v5.0 Low Energy規格(注1)に準拠したIC製品のラインアップに、車載向け新製品「TC35681IFTG」を追加した。新製品は、動作温度が広範囲で、高出力・高感度であるため(Long Range通信使用時のリンクバジェットが113dB @125kbps)、厳しい車載環境での使用が可能。

 新製品は、Bluetooth 通信規格で定義されているLow Energy GATTプロファイル機能とホスト制御インタフェース(HCI)機能、Bluetooth Low Energy v5.0として新規に追加された2Mbps、Long Range、Advertising Extensionなどの機能(注2)をIC内蔵のマスクROMで提供する。加えて、長距離通信のために高ゲインのパワーアンプを内蔵し、送信出力+8dBmを実現している。



 また、本製品を外部の不揮発性メモリと組み合わせることにより、本格的なアプリケーションプロセッサとして動作させることが可能で、不揮発性メモリからIC内へプログラムをロードしたりデータを一時保存するためのRAM(76KB)を内蔵している。外部のホストプロセッサと組み合わせて使用することも可能。



 さらに、18個の汎用IO(GPIO)と、GPIOへ設定できるSPI、I2C、ボーレートが921.6kbpsのUART 2チャネルを含む複数の通信インタフェースを備えており、さまざまな周辺部品を接続したシステムを形成できる。GPIOは、ウェイクアップ機能、4チャンネルPWM、5チャンネルADコンバータのインタフェースに設定が可能。内蔵のDC-DCコンバータもしくはLDO回路は、外部から供給された電源電圧をチップ上の必要な電圧値に調整する。



 新製品は、車載用電子部品信頼性規格AEC-Q100(注3)準拠を予定しており、車載アプリケーションに適している。ウェッタブルフランクパッケージは、車載アプリケーションにおける振動対策に要求される高い半田付け品質の実現を可能とし、実装後の外観検査を簡易化する。



 車載アプリケーションへの応用例として、リモートキーレスエントリーシステム、車載センサ機器からのデータを収集するオンボード診断(OBD)、タイヤ空気圧監視システムなどがあり、自動車の快適性と安全性の向上に貢献する。



【新製品の主な特長】

▶︎低消費電力

送信時 6.0mA(3.0V、0dBm出力、1Mbps)

送信時 6.5mA(3.0V、0dBm出力、2Mbps)

送信時 11.0mA(3.0V、8dBm出力、1Mbps)

送信時 11.5mA(3.0V、8dBm出力、2Mbps)

受信時 5.1mA(3.0V、1Mbps)

受信時 5.5mA(3.0V、2Mbps)

Deep Sleep時 50nA(3.0V)

▶︎高受信感度

-95.6dBm(1Mbps)

-93.2dBm(2Mbps)

-101.2dBm(500 kbps (S=2))

-105.2dBm(125 kbps (S=8))

▶︎Bluetooth Low Energy v5.0 セントラル・ペリフェラル対応

▶︎GATT(Generic Attribute Profile)内蔵

▶︎GATTにて規定されるサーバー・クライアント対応

▶︎Bluetooth low energy v5.0追加フィーチャー

2Mbps

Long Range (Coded PHY)

Advertising Extension

▶︎車載品質対応 AEC-Q100準拠(注3)、広範囲温度動作、ウェッタブルフランクパッケージ

新製品の主な仕様

注1 Bluetooth®規格 v4.0で導入された省電力無線技術

注2 v5.0で追加されたフィーチャーの詳細については、コアスペックをご確認ください

注3 AEC-Q100テストは2019年春終了予定

情報提供元:MotorFan
記事名:「 東芝デバイス&ストレージ:Bluetooth 5対応ICに車載向け製品をラインアップ