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ホビーユースや車中泊派なら必見! N-VANとフリードプラスでは、 いったいどちらが積めるのか!?


N-VANが大ヒット中だ。聞けば、上級グレードでは7割も8割も個人ユーザーが占めるそうで、メーカーの目論見通り、N-VANは従来の軽バンでもとくにホビーユースのユーザーを多く獲得している。そして、この流れをつくったのは同じホンダのコンパクトカー、フリードプラスだろう。フリードプラスは小型車だから、軽自動車のN-VANより有利だが、実際にその違いはどれほどなのか。カテゴリー違いのため、あまり比較記事のないコンパクトカーと軽バンの積載性をホビーユースユーザー、車中泊派のために調べてみた。




PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)/神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

 まず、ボディの3サイズを比べてみよう。フリードプラスは4295mm×1695mm×1710mm。対するN-VANは、3395mm×1475mm×1945(ハイルーフ)。全長は実に900mm、全幅で220mm、フリードが大きい。全高は逆に、N-VANが235mmも高いのだ。全長の900mmは圧倒的な違いだ。ただし、サイドビューを見ればわかるとおり、エンジンコンパートメントやスタイリング代など、いろいろなところで贅沢にスペースを使っている。一方のN−VANは、ボックスバンとして徹底的に無駄を切り詰めている。その証拠に、ホイールベースはプリードプラス2740mmに対し、N-VAN2520mmと、わずかに220mmしか違わないのだ。空間効率ではN-VANが圧倒的に優れ、プリードプラスとあまり変わらない実質室内長が確保されているとみることができる。

フリードプラス

N-VAN

 全幅の220mmの違い。これは軽自動車の弱みで、この差だけはどうすることもできない。カタログ表記の室内幅は、フリードプラスが1455mm、N-VANが1235mmと、ぴったり全幅の違いと符合する! 明らかにサイドパネルの立ったN-VANの方が数字に表れない部分での空間効率は優れるだろうが、220mmのナローボディは、ほぼそのまま広さに影響する。N-VANは間違いなく細長い空間であるといえるだろう。一方、N−VANが強さを発揮するのは高さである。カタログ値の室内高は、フリードプラスが1275mm、N-VANは1365mmと、90mmのアドバンテージがある。高さ方向の90mmはかなりの差であり、ハイエースのようにきわめてボクシーなスタイリングだから、実質的に上下方向への使える余裕は数値以上だ。

フリードプラス

N-VAN

 次は、具体的にラゲッジルームを検証してみよう。フリードプラスは、5名乗車の場合で、最小幅1250mm、室内高(モール部分)1280mm、奥行き870mm、2名乗車なら奥行きは1640mmまで広がる。対するN-VANは、最小幅905mm、室内高(モール部分)1295mm、奥行きが760mm。2名乗車の場合の奥行きは1550mmである。

フリードプラス(フル乗車時)
N-VAN(フル乗車時)


 最小幅は345mmの計測値の差が出たが、これはN-VANのホイールハウス部分がやや飛び出ているためでもあり、実際に使えるラゲッジ幅としては、カタログ値の室内幅の差である220mmよりも差は縮まりそうだ。たがもちろんN-VANが不利であることには違いない。室内高は、計測値ではわずか15mm、N-VANが勝っただけだった。ところがフリードプラスの室内高は、テールエンド部分がもっとも低く、前にいくに従ってスロープ状にフロアが高くなる。加えて深く彫り込まれている部分の最大幅は730mmと、N-VANのフロア幅905mmを大きく下回る。N-VANは、フロアの面積ぶんは、ほぼそのまま上部空間が開けているため、たとえば1mを優に超えるような背の高い荷物をたくさん積みたいというニーズであれば、間違いなくN-VANが有利だ。

フリードプラス(2名乗車時)
N-VAN(2名乗車時)


 2名乗車時の最大奥行きは、フリードプラスが90mm上回る。つまり幅と長さではフリードプラスの勝ちだ。ところがこちらもフル乗車時と同じで、N-VANは、床面積ぶんをズドンと真四角にいっぱいいっぱい使える。対するフリードプラスは、深床部分が限られているのに加え、その部分は平らでもない。また、後席シートは、元からそこになかったかのようにフロアレベルまで落ち込んで、室内高がそのまま残るのだ。フリードプラスは立派な乗用車シートのため畳んでも高さが残るため、天井中央部でも960mm程度の高さしか取ることができない。

フリードプラスは、ラゲッジボード有り無しで使い分けが可能。
N-VANは、写真の助手席までもがフロアと面一に落としこまれる。


 最後に、それぞれ独自の機能に触れよう。N-VANは、助手席シートまでもがフロアと一体化して沈み込むのが最大の特徴だ。ダッシュボード下までの、助手席側最大荷室長は実に2635mmにも及ぶのだ。このアイデア、この数値は圧巻である。フリードプラスの特徴は、二段式のラゲッジだろう。ラゲッジボードと面一の長いフラットフロアを実現したまま、ボード下に別室のラゲッジルームを確保することができるのだ。

 結論。総合的に見て、徹底的に荷物の積載量を確保したい場合には、意外にもむしろ全長が900mmも短いN-VANの勝ち! 全長が900mm、全幅が220も狭くても、フロアに埋め込まれるシートを含めて、スクエアな絶対空間確保への意地はさすがの脱帽レベル。さすがに商用軽バンだけのことはある。一方、フリードプラスは、たとえばシートの作りなどがN-VANとはまったく異なる。乗用車として装備や普段使いの快適性、走行性能は譲れないけれど、いざというときにはファミリーキャンプや趣味の車中泊に使いたい人にオススメだ。

積むことに徹底的にこだわるなら、N-VAN!
普段の快適性を重視するなら、フリードプラスだ。



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