デンソーが5月15日に発売した、製造後のトラック・バスに後付け可能な「DN-DSMドライバーステータスモニター」。同日に開催された説明会では、そのメカニズムや機能の詳細が公開されるとともに、実機のデモンストレーションが披露された。

カメラユニット(左)、本体(右)

「DN-DSMドライバーステータスモニター」は、警報の回数や警報時のドライバーの画像などを記録するためのSDカードスロットやスピーカーなどを備えた本体と、近赤外線照明およびカメラを内蔵するカメラユニット、ドライバーごとの運行記録を確認できるPCアプリで構成されている。

製品構成および搭載位置候補のイメージ

 新車装着のドライバーステータスモニターは、ドライバーの顔を真正面から認識できるメーターフード上に装着されることが多いが、「DN-DSMドライバーステータスモニター」はインパネ中央上部やAピラーなど、若干斜めでも顔を認識できる位置であれば、ある程度自由な場所に装着することが可能だ。

顔画像認識および警報発砲の流れ

 そしてカメラユニットは、62点の顔特徴点からドライバーの顔の領域とパーツ、頭部の姿勢、開眼度を検知。脇見や眠気・居眠り、不適切な姿勢を推定し、しきい値(任意で設定を変更可能)を超えると警報を発しSDカードに記録する仕組みとなっている。

顔画像認識に用いる主要技術

 この「DN-DSMドライバーステータスモニター」がさらに優れているのは、デンソーが評価用に使用許諾を取得した顔画像データベースと、2017年に業務提携したアイルランド・フォトネイション社の顔画像認識技術を用いつつ、カメラユニットから近赤外線の照明をドライバーに照射することで、あらゆる人種・髪型に対応するのみならず、サングラスやマスクを着用していてもドライバーの脇見や眠気・居眠り、不適切な姿勢を高い精度で検出すること。



 実演はサングラスを掛けた状態でも行われたが、「DN-DSMドライバーステータスモニター」が認識している顔画像をモニターで見ると、肉眼ではかすかにしか見えないサングラス越しの眼の様子が一目瞭然。デンソーのスタッフによれば、赤外線カットサングラスでも透過率12.5%まで認識可能なように開発されているとのことで、横を向いたり眼を閉じたりすれば即座に警報が発せられた。



 「DN-DSMドライバーステータスモニター」の市場想定価格は、取り付け工賃を含めて10万円程度。「世代を重ねる中で、もっとコストを下げつつ小型化し、乗用車にも無理なく取り付けられるようにしたい。感情検知技術も現在開発を進めている」というから、今後こうしたドライバーステータスモニターが急速に進化・普及していくのは確実と見てよさそうだ。

情報提供元:MotorFan
記事名:「 サングラスやマスクを着けていても大丈夫! デンソー「DN-DSMドライバーステータスモニター」のここがスゴイ