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日野自動車、ICTを活用した顧客向けサービスの提供を開始


日野自動車株式会社(以下、日野)は、車両搭載通信端末を通じてICTを活用した顧客サービス『HINO CONNECT(日野コネクト)』の提供を4月20日より開始した。

日野は2017年度にモデルチェンジした新型の大型トラック『日野プロフィア』ならびに中型トラック『日野レンジャー』および改良を加えて発売した大型観光バス『日野セレガ』に、トータルサポート強化の一環としてICTサービス(Information and Communication Technology=情報通信技術。ここでは車両の運行や位置情報などを常時、日野のセンターと車両間とで通信するコネクテッド技術を指す)用の通信端末を標準搭載し、緊急時の車両位置特定・車両状況把握や予防整備提案のための販売会社向け情報提供から運用を始めるとともに、顧客向けサービスの運用開始に向けたシステム開発を進めてきた。




4月20日より提供を開始した新サービス『HINO CONNECT』は、顧客と日野をつなぐ新たなコミュニケーションツールとして各種顧客向け通知機能やウェブ閲覧機能を備えており、万一のトラブル発生時の迅速な対応につなげて顧客車両のアップタイム最大化を支援する。また省燃費運転サポート機能も強化されており、今後、さらに顧客のニーズを捉えながら、順次機能の拡充を進めていく計画だという。




日野では顧客車両の稼働を支えるためのトータルサポートを強化しており、その一環として、ICTの活用を通じて車両1台1台の使われ方に合わせたトータルサポートを目指している。


すでに運用を始めている全国販売会社と一体となった予防整備提案に加え、この新サービス『HINO CONNECT』の展開を通じ、顧客のビジネスをより強力にサポートしていくという(尚、詳細は全国の日野自動車販売会社まで)。




さて、そこで気になるのが先日、提携を発表したVW Truck&Busとの関係。


VW Truck&Busには傘下のMAN TRUCK(マン・トラック)が手掛けている商用車向けのクラウドベース物流システムプラットフォーム『RIO(リオ)』があり、先日の記者会見においてもVW Truck&Busのアンドレアス・レンシュラーCEOは「日野にも生かせる可能性があれば参加してもらいたい」と語っている。


この『HINO CONNECT』が今後、オープンプラットフォームを標榜する『RIO』と関係を持つことになるのかは、両社のグローバル・マーケット戦略においても新たな物流コンソーシアムの構築においても、極めて興味深いところであると言えるだろう。

■『HINO CONNECT』 各機能の概要

1)安全装置作動通知機能


 従来はドライバーへの警報のみだったPCS(*1)・ドライバーモニターの作動状況を顧客(運行管理者)へメールで通知する。




2)エコツリーレポートのウェブ閲覧機能


 省燃費運転サポートのためのツールであるエコツリーレポートを作成、従来は販売会社を通じて提供していたレポートが顧客からも随時閲覧可能とした(*2)。




3)緊急時車両位置のウェブ閲覧


 保有車両1台づつの現在地を顧客がウェブ上で確認できる。トラブル発生時など緊急時における初動対応に貢献。




4)車両状態通知機能


 従来はドライバーへの警報のみだった、車両に発生した異常情報を顧客(運行管理者)へ通知する。




*1:PCS(Pre Crash Safety)。PCSはトヨタ自動車の登録商標です。


*2:燃費情報に特化した、直近1ヶ月分のデータに基づくレポート。

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