ディーラーやカー用品店、整備工場、鈑金塗装工場、ディテーリングショップなどが取り扱う部品・ツール・サービス類の展示会「第16回国際オートアフターマーケットEXPO2018」が3月14日より16日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。その中から、大手部品・材料メーカーのアフターマーケットにおける取り組みや、一般ユーザーがクルマのメンテナンスを受ける際に役立つアイテムをピックアップする。
二輪のMotoGP、四輪のスーパーGTを筆頭とするモータースポーツやチューニングの世界、高性能マシンに乗るバイク・クルマ好きから多くの支持を集めているフランスのオイルメーカー・モチュール。日本でもニスモや無限、STIが同社と共同開発したエンジンオイルを発売するなど、やはり高額かつ高性能なハイエンドのオイルというブランドイメージで知られている。
だが実際には、エコカー向けの低粘度オイルや2ストロークエンジン用オイル、トラック・重機向けディーゼルエンジン用オイル、産業機械用オイルなども取り扱っており、その守備範囲は極めて広い。
今回がIAAE初出展となる日本総輸入販売元のテクノイル・ジャポンは、ブースの入口に2016年のスーパーGT・GT500に参戦したモチュールオーテックGT-Rを展示しつつ、各種エンジンオイルのみならずギヤオイルや整備用ケミカル、グッズまで同社取扱製品を数多く出品。
また、販売店・整備工場向けの整備機器や研修プログラム、褒賞旅行やモータースポーツイベントへの招待を含む販売店表彰制度なども紹介しており、モチュールブランドの裾野拡大に向けた強い意気込みをうかがわせた。
そして、3月16日よりインテックス大阪で開催された大阪モーターサイクルショーに先駆け、4月初旬発売予定の二輪ロード・オフロード兼用4ストロークエンジン用100%化学合成油「300V2ファクトリーライン10W50」を参考出品。
従来からのエステルに加え、新たにオーガニックベースオイルを採用し石油由来の原料を減らすことで、製造工程におけるCO2排出量を約18%削減、フリクション=燃費低減以外においても地球環境保護に寄与するという、新しいタイプのエンジンオイルを提案している。