エアサスの利便性に加え「至高の乗り味」を実現
３段エアバッグ採用のアルティマアドバンス完成！
ボルドワールドでかねてからテストが繰り返されていた新機構、３段エアバッグがいよいよ完成を迎えた。これは文字通り、従来は２段式だったエアバッグを、３段式へと変更したもの。スペースの関係で実用化が難しかった構造なのだが、アルファードやヴェルファイアなどの大型ミニバンであれば可能とすることに成功したのだ。この３段エアバッグ化は、至高の乗り心地を追求するためのもの。従来の２段式よりも１段増える分、単純にストローク量を増すことができ、それだけ乗り心地の改善に貢献できるという理屈だ。エアバッグの高さは増しているものの、従来よりもスリムになっており、注入されるエアの量も若干は増えるが、それほど大差はないというのも特徴。エアが多すぎてカタくて跳ねる、というような心配も無用で、逆にこれまでよりもよく動く足に仕上がっているという。実際に取材時、３段エアバッグ車でのドライブを体感してみたのだが、乗り心地に関しては明らかに改善。エアバッグに合わせてショックも最調整されているため、ただでさえ乗り心地に定評あるアルティマが、さらに上質な乗り味へと進化しいた。エアサスとしての基本性能はもちろん従来通りのハイスペックをキープ。最高峰ミニバンに相応しい最上の乗り味と利便性、両立されたエアサスだ。
アルティマ アドバンスバージョン ネクスト
MAX UP
MAX DOWN
アドバンスバージョンネクストのエアサスシステムユニットは、アルヴェルのラゲッジフロア下にあるスペース内にセッティング可能。ラゲッジの使い勝手を損なわず装着できる。
デモカーには、デジタルリモコン＋デジタルメーターのオプション「グリッターシステム」が装着されている。
アドバンスバージョンネクストに標準装備となる「プレストレージシステム」。車高メモリ機能付きで自動で設定した車高に調整可能。
■価格：65万円
■主なキット内容：エアサス×4、ノーマルポートユニット、プレストレージ
システム、コンプレッサー、4ガロンアルミタンク、フィッティング、配線etc
FRONT
フロントはエアバッグとショックアブソーバーが一体型の形状。新採用の3 段エアバッグに合わせて減衰力などショックも専用チューンが施されている。
REAR
ダブルウィッシュボーン構造の30アルヴェルのリアサスペンション。3 段エアバッグとショックが別々の位置に装着される別体式。
32 段の減衰力調整機能付きのダンパーを採用。フロントはアッパー部分の調整ネジで変更できる。
写真では少し見にくいがリアの減衰力調整ダイヤルはダンパー下側にある。自分好みの乗り味にセッティング可能だ。
純正の足の弱点を補い高水準の走りを手に入れられる
スポーティな味付けが特徴のボルドワールドのエアサス。従来の2段式エアバッグ時も走りのパフォーマンスと乗り心地がうまくバランスしていたが、今回3段式エアバッグは乗り心地をさらに高め、スポーティな部分を損なわない、むしろ純正の足より強化されたフィーリングで好印象だった。コーナリング時にはしっかりと足が踏ん張っている感じだし、細かい路面のピッチもしっかりエアバッグが吸収してくれるのがわかる仕上がりだ。
＋αでセットしたいオプションパーツ
エアサスによる車高調整を遠隔操作できるリモコンとデジタルメーターがセットになったグリッターシステム。
● 3 万4000 円
コンプレッサーへのゴミやホコリ、水などの浸入を防ぐためのエア＆ミストフィルターS。トラブル防止のためぜひ装着したい。
● 1 万2000 円
ミストフィルターと水抜きができるエアドライヤーがセットになった定番オプションのひとつ、エアドライヤー＆ミストフィルターS。
●2万円
予算をおさえるのであればレボリューションシリーズも！
この３段エアバッグ仕様は、アルファードやヴェルファイアのように車格があって装着スペースがある車両の場合、選択が可能。上位機種であるアルティマはもちろんだが、スタンダードモデルであるレボリューションシリーズでも、もちろん対応することができる。スピーディでスムーズなアップダウンを実現した電磁弁式とリーズナブルな機械式から選択可能。
高い基本性能とコストパフォーマンスとのバランスに優れている点が人気のモデル。予算を抑えるなら、必見。
車高調派の人はコチラ
アブソリュートDS ネクスト
■価格：19万8000円
■仕様：全長調整式／減衰力32段調整
モータースポーツで培ったノウハウと技術をフィードバックした高性能車高調、アブソリュートＤＳネクスト。ローダウンに有利なフルタップ式で、減衰力は32 段階で調整できるなど、好みに応じた乗り味を追求できるのが特徴。特にネクストは、耐久性の向上を目的にストローク量を拡大、新たに正立式ショックを採用した最新作。
（2018年6月末 現在）
大谷翔平・野球ニュース