今年の平昌オリンピックでは、北海道出身の選手の活躍が目立ちました。中でも、女子カーリングで活躍した選手の出身地、北海道の北見市は、カー娘のメダル獲得で沸いています。もぐもぐタイムに食べられていた北見の銘菓「赤いサイロ」は爆発的に売れ、全国で品切れ状態。また、スピードスケートで活躍した高木姉妹の出身地、北海道の幕別町もメダルラッシュに沸き、町の知名度もアップしています。
一方、ジャンプ出身者が多いのが上川町と下川町。似たような地名ですが、どちらからもメダリストが出たことがあります。
メダル獲得に沸く北海道の北見市と幕別町、そして上川町と下川町とは、いったいどのようなところなのでしょうか。


北見市は玉ネギ生産日本一!! 常呂町(ところちょう)はカーリングの聖地

北海道の北側に位置する北見市は、玉ネギの生産量日本一として有名です。玉ネギの出荷が始まると、北見発、旭川行きの玉ネギ列車が走り、北見の玉ネギが日本全国へと出荷されます。
今年の平昌オリンピックに出場した女子カーリング選手は、全員が北見市出身。本橋選手を中心に結集したLS北見の所属メンバーです。体が大きな選手と対戦する時も、チームの雰囲気が明るいので、テレビで応援している側の方が元気をもらったりもしました。
そんな北見市は、まさにカーリングの町。特に常呂町にはカーリングホールがあり、北見っ子は小さい時からカーリングという競技に触れることができます。また、北見市では、125cc以下の原つき自転車のナンバープレート、いわゆる“ご当地ナンバープレート”が、カーリングのストーンの形をしているなど、市全体でカーリングを盛り上げています。
北見市で有名なお祭りは、毎年2月に開催される「北見厳寒の焼き肉祭り」。道内外から2000人近くの人が訪れます。厳寒の夜、屋外に七輪がズラッと並べられ、炭火で肉をジュージュー焼いてひたすらに食べるという、北海道らしい豪快な祭りです。2月、北見市の夜の気温は-10℃を下回る極寒ですが、来場者は長靴に帽子、ダウンジャケットに襟巻きと、重装備をして熱々の肉をほおばります。まさに厳寒の祭りですが、食べていると体が温まるので、寒さも気にならなくなります。


高木姉妹の出身地、幕別町(まくべつちょう)はナウマン象が発掘された化石の町

「幕別町ってどこですか?」と聞かれた時、町民は「帯広市と池田町の間です」と答え、自分の町の位置を説明するために、知名度が高いよその2つの地名を言わなければならない屈辱を、ずっと味わってきました。しかし、今回のオリンピックでメダルをいくつも獲得した高木姉妹が幕別町出身とあって、全国から取材陣が大勢訪れ、知名度が爆発的に上がりました。
そんな幕別町は、実は化石の町でもあります。昭和44年、農道の工事現場で偶然にナウマン象ほぼ1頭分の化石が発見され、日本中で大きな話題になりました。ほぼ1頭分が見つかるのは大変珍しいことで、今では復元骨格が22体複製され、海外の博物館で展示されています。


ジャンプ選手の出身地は、上川町と下川町。下川町には4つのジャンプ台がある

上川町(かみかわちょう)は旭川市と美瑛町の東側にあり、人口3700人。層雲峡や大雪山に近く、林業が中心の町です。上川町出身の選手は、銅メダルを獲得した高梨沙羅と、勢藤優花。この小さな町から2名のオリンピック選手が出場しています。
一方、下川町(しもかわちょう)は名寄市の東側にあり、上川町の北側に位置します。下川町が北で、上川町が南。なんとなく上下がしっくりこない気がしますが…。下川町出身の選手は、男子ではレジェンドこと葛西紀明と伊藤大貴、女子では伊藤有希。人口3300人ほどの小さな町に、大小合わせて4つのジャンプ台があり、ジャンプやノルディックの日本代表選手を多数輩出しています。小さい頃からジャンプに触れることができる環境は、まさにジャンプの聖地。今、小さなジャンプ台で練習している子どもたちが、将来、オリンピック選手になるかもしれないですね。
※写真はすべてイメージです。
※文中では選手を敬称略しているところもあります。
今年の平昌オリンピックで、日本は13個のメダルを獲得しました。毎日放送される熱戦をテレビで応援していた人も多かったのではないでしょうか。選手とともに泣いたり笑ったり感動したりと、熱い声援を送り続けた日も無事に終わりましたが、今年はいつもの年と違って、カー娘の「そだね~」という掛け声が流行り、早くも流行語大賞になりそうな予感です。