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爽やかな5月、ロードムービーでドライブ気分


前日との気温差10度、夏日…めまぐるしくお天気が変わっている今年の5月ですが…

一年で一番過ごしやすい季節ですよね。爽やかな風が吹きドライブにも絶好な季節です。でも、ゴールデンウィークの疲れが残っていたり、年度始めの新しい環境でちょっとストレスがたまり気味の今の時期、おうちでゆっくりロードムービーを楽しみ身も心もスッキリ気分になりませんか。

カリフォルニアのナパバレー、こんな景色を見ながらドライブ…最高ですね

カリフォルニアのナパバレー、こんな景色を見ながらドライブ…最高ですね


そもそもロードムービーって?

一言で言うと、「旅の途中」を主に描いた映画です。それは逃走の旅だったり、心機一転の為の旅だったり、会いたい人に会いに行く旅だったり…よく、「ロードムービーは人生を象徴している」と言われます。その名の通り「道」に迷ったり、トラブルに巻き込まれたり。ハッピーエンドが少ないのも人生そのもの、希望通りの人生を送れるのは現実にはほんの一握りの人だけです。主人公についつい自分を重ね合わせてしまうのもうなずけますね。ロードムービーと言って思い出すのはアメリカンニューシネマの代表作「イージーライダー」や「明日に向かって撃て」「真夜中のカーボーイ」など。どれも結末は悲劇的だったり、ほろ苦かったり。今回のテーマは「爽やかな5月にぴったり、ドライブに行きたくなる」なのでちょっと別の視点で筆者が選んでみました。


景色もストーリーも爽やか、大人の男女がワインと織りなすロードムービー「サイドウエイ」

ちょっとくたびれた、小説家になる夢を捨てきれない国語教師と落ち目の俳優のコンビが、大好きなワイナリーを巡る旅を描いた映画です。離婚した前妻を忘れられず未練たっぷり、自暴自棄気味の教師の主人公は、いい加減で女性にだらしない旧友の俳優に、旅の間も振り回されっぱなしです。でもひと口ワインを飲めばワインオタクの本領発揮、彼も旅先で知り合った魅力的な女性をとりこにしてしまうのです。大好きなワインと新しい恋で、悲しい過去で硬く閉ざした心も徐々にほぐれていき、道を進むがごとく彼の人生もちょっぴり明るさを取り戻していくのです。ロードムービーには珍しくハッピーエンドで終わるのですが、あっさりとさりげない演出で、観ている私達にも「人生ってこんなもの」と思わせてくれます。もちろんカリフォルニアのナパバレーの美しい景色や、美味しそうなワインやお料理は、私にとっては夢の世界ですが、ちょっとくたびれた主人公は、うじうじと悩んだり、いつまでも夢を諦められなかったり、誰でも中年になると感じる悲喜こもごもを等身大で体現してくれているのでついつい応援したくなってしまいました。主人公が成長していく過程がわかりやすく描かれるのもロードムービーの良いところですね。次々と登場する広大なワイナリーの景色は今の時期観るのにぴったり、ドライブに出かけたいなぁと、思わせてくれます。


デビッド・リンチ監督の異色作「ストレイト・ストーリー」

「ブルーベルベット」「マルホランドドライブ」など、難解でグロテスクな世界を描いた映画が多いイメージのデビッド・リンチ監督。「ストレイト・ストーリー」は、主人公の老人が兄の危篤を聞き、いてもたってもいられず、時速8kmのトラクターに乗り560km離れた兄に会いに行く、というちょっぴりほのぼのとした(?)作品。彼のフィルモグラフィーの中では異色の作品です。世界で一番低速のロードムービー(⁉︎)と言われています。まさにゆっくりと進むこの映画。ゆったりほのぼの物語は進行すると思いきや、優しい老人に様々な困難が待ち受けます。天候もその一つ、屋根がないトラクターは様々な自然の脅威にさらされます。でも主人公は老人ならではの知恵と経験で困難を一つ一つ解決し、静かにゆっくりと前に進んでいくのです。そして、ついに兄と再会。でも兄弟は抱き合って感動にむせぶことなく、ただ「おー」と言い合うだけ。こちらも盛り上がりを見せることなくあっさりと映画は終わります。淡々と道を進む姿は、「焦らなくていいんだよ、人生ゆっくり行こうや」と、毎日ストレス社会に生きている私たちに語りかけてくれているよう。

心と体にしみるロードムービーでリフレッシュして、これから迎える梅雨や暑さに備えてみませんか。

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