今日、5月18日は「国際博物館の日」です。博物館が社会に果たす役割を市民にアピールすることを目的として、1977年にモスクワで行なわれたICOM(国際博物館会議)で決定されました。
様々な時代を経て現代へと伝えられた展示物を見ると、ワクワクしますよね。
今回は博物館の歴史をご紹介します。


『驚異の部屋』?博物館の起源って?

博物館のはじまりは、大航海時代にまで遡ります。この時代の西欧諸国では、王侯貴族たちの間で珍品収集が流行しました。滅多にお目にかかれないような珍しい品々を集めて陳列した部屋は、人々に驚きを与えることから、『驚異の部屋(Wunderkammer)』と呼ばれていました。この『驚異の部屋』こそが、現在の博物館のもとになっていると言われています。
大航海時代に集められた珍品の中には異国の品も多くあったようです。当時の人々にとっては、まさしく『驚異の部屋』だったのでしょうね。


意外と最近?日本の『博物館』のはじまり

日本で『博物館』という言葉ができたのは、江戸時代のことです。江戸時代には、全国各地から産物や動物、植物、鉱物などが集められ、産物会が開催されました。
全国各地から集められた品々の中には、その土地でしか見られないようなものがたくさんあったのではないでしょうか。珍しい品物に驚きの声をあげる人々の姿が思い浮かびます。
その産物会の際、西欧へと留学していた遣欧使節団の見聞から、西欧の『museum』が『博物館』と訳されたとされています。
その後、1873年のウィーン万国博覧会の出品準備として、1872年に『湯島聖堂博覧会』が開催されました。この博覧会は常設展示ではなかったのですが、博覧会終了後も毎月1と6のつく日に開催されるようになりました。そして、決まった期間に開催される博覧会から、常設展示という形態へとなったのです。

ウィーン万国博覧会では、職人が作り出す工芸品で世界に日本をアピール

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東京国立博物館の歴史と、現在開催中の特別展『茶の湯』

湯島聖堂博覧会が開催された1872年、博覧会事務局が設立されました。この博覧会事務局は、現在の『東京国立博物館』のもととなっています。博覧会事務局は、内務省管理下の博物館になってから何度も名前を変え、1952年に『東京国立博物館』となったのです。
現在東京国立博物館では、特別展『茶の湯』が開催されています。中国の宋から日本に伝えられた喫茶法が日本固有の文化に昇華されるまでに生み出された名品を鑑賞しに、今週末は東京国立博物館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
新しい発見や驚きがあるかもしれませんよ。

<参考サイト>
日本博物館協会
東京国立博物館
外務省
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東京国立博物館

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