北陸や東北では大気の状態が非常に不安定となっています。今夜にかけて荒れた天気となる所があり、注意が必要です。
●雨雲が発達
山陰や北陸、東北の日本海側には、上空に寒気を伴った低気圧に伴う雨雲が広がっています。所々で雨雲が発達していて、通過するタイミングで雨が強まっています。
また、低気圧の接近に伴って、沿岸を中心に風が強まってきています。新潟県佐渡市(相川)では正午過ぎに最大瞬間風速24.4メートル、石川県金沢市で正午前に同23.5メートルを観測しました。山陰や近畿北部、北陸では瞬間的に20メートル前後の強風が吹いている所があります。
●今夜にかけて不安定
北陸を中心とした大気の不安定な状態は、今夜にかけて続く見通しです。夕方以降は次第に雨の範囲は狭まってきますが、低気圧に伴う発達した雨雲が近づくタイミングで、雷を伴って雨が急に強まる所がありそうです。大気の状態が不安定なため、竜巻などの突風にも注意が必要です。
特に北陸では、これまでの雨で地盤が緩んでいます。気象庁は、少しの雨でも土砂災害の発生するリスクが高まるとして、警戒を呼び掛けています。
また、内陸の山沿いでは雪となって、局地的に降り方が強まる見込みです。湿った雪として降るため、路面の状況などにも注意してください。
