きょう6日(水)は全国的に雨雲や雷雲が発達しやすい状態に。非常に激しい雨が降り、朝の通勤通学や帰宅時間に影響が出ることも。四国や東海、北陸は「線状降水帯」が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。
●前線通過 広く大気の状態が非常に不安定に
きょう6日(水)は、広い範囲で雨雲や雷雲が発達しやすい状態となるでしょう。
前線が本州付近に延びており、きょう夜にかけては西日本を、あす7日(木)朝は東日本を通過します。四国沖には台風12号から変わった熱帯低気圧があり、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで、前線の活動が活発になっています。
午前5時現在、日本海には発達した雨雲があり、所々で落雷が発生しています。
●朝の通勤通学、夕方～夜の帰宅時 道路の冠水など影響も
九州は、北部では午前中を中心に、南部では午後を中心に雨の降る所があるでしょう。晴れ間が出ていても、急な雨や雷雨にご注意ください。
中国地方は昼前後を中心に激しい雨や雷雨となる所がありそうです。
四国や近畿、東海、北陸は断続的に雨で、あちらこちらで激しい雨が降るでしょう。四国では昼過ぎにかけて、近畿や北陸では夕方にかけて、東海では夜にかけて局地的に「非常に激しい雨」が降るおそれがあります。朝の通勤通学や帰宅時間に道路が冠水するなどの影響が出ることも考えられ、注意が必要です。
関東は午後を中心に激しい雨が降り、北部では局地的に非常に激しく降るでしょう。
東北は日中を中心に雨雲や雷雲がかかりやすく、激しい雨の降る所がありそうです。
北海道は日の差す所がありますが、急に降りだす激しい雨や雷雨にご注意ください。
沖縄は晴れる所が多いですが、昼頃からは雨や雷雨の所があるでしょう。
●四国、東海、北陸は「線状降水帯」発生のおそれも
四国や北陸ではきょう午後にかけて、東海ではきょう午後からあす7日(木)の午前中にかけて、線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。
ひとたび線状降水帯が発生すると、同じような場所で息苦しくなるほどの「猛烈な雨」が数時間にわたって長く降り続き、気づいた時にはすでに避難が困難な状況になることが考えられます。
線状降水帯が発生する時間や場所を、正確に予測するのは難しいため、いつ線状降水帯が発生してもすぐに避難できるよう、雨雲レーダーで赤いエリアを確認したり、自治体からの情報を確認したりと、こまめに状況を把握するとよいでしょう。
●あすにかけて雨量が多くなる所も
あす7日(木)6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方、四国地方 250ミリ
北陸地方 200ミリ
伊豆諸島、近畿地方 150ミリ
中国地方 120ミリ
東北地方、関東甲信地方 100ミリ
あさって8日(金)6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
伊豆諸島 100から150ミリ
となっています。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
なお、きのう5日(火)21時に発生した台風13号が、7日(木)から8日(金)にかけて、東日本太平洋側に接近するおそれがあります。今後の台風情報にご注意ください。
