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台風5号 来週は非常に強い勢力で沖縄の南へ 台風が高気圧を強め再び災害級の猛暑か


きょう21日(金)午前9時、フィリピンの東で台風5号が発生。来週中頃に「非常に強い」勢力で沖縄の南へ北上する恐れ。台風が夏の高気圧を強め、来週中頃から再び「災害級の暑さ」になる見込みです。今後は、台風の動向と危険な暑さに警戒が必要です。

●台風5号発生 来週中頃「非常に強い」勢力で沖縄の南へ 動向に注意

きのう20日(木)は中国・近畿・東海で梅雨明け、きょう21日(金)は四国と北陸で梅雨明けとなりました。

子供たちは夏休みが始まり、いよいよ夏本番といった所ですが、きょう21日(金)午前9時、フィリピンの東で台風5号が発生。台風5号は、今後も海面水温30℃以上の領域を北上するため、急発達する見込みです。

21日(金)15時現在、中心気圧は1002hPaですが、24日(月)には955hPaで「強い」勢力に。25日(火)には940hPaまで下がり、上から2番目の「非常に強い勢力」に発達、26日(水)は945hPaと「非常に強い」勢力で、石垣島など沖縄の南海上まで進む予想です。

まだ、予想には幅がありますが、沖縄地方では週明け早々、高波など影響が出る恐れがあるため、最新の情報をこまめに確認して下さい。

●台風5号が夏の高気圧を強める 再び災害級の猛暑か

台風5号の発達に伴い、再び、来週は災害級の猛暑に警戒が必要です。

台風が発達すると、再び災害級の暑さになる理由は?
台風は強い上昇気流でできています。一方、高気圧は下降気流でできています。台風の中心付近の上昇気流が、もう上昇できない所まで上がると、周辺に下降気流となって降りてきます。周辺には夏の高気圧があるため、空気が下降してくると、「下降気流を強める=高気圧を強める」ためです。台風が発達すればするほど、高気圧を強めることになります。

高気圧が強まると、下降気流によって閉じ込められた熱が蓄積していくため気温がグッと上がります。また、フェーン現象やヒートアイランド現象なども加わると、先日7月16日(日)~18日(火)のように、最高気温35℃以上の猛暑日が続出、40℃に迫る危険な暑さになる所も出てきます。暑さが続き太平洋高気圧のさらに上空に張り出すチベット高気圧も、下降気流を強める役割をしますが、先日17日(日)~18日(火)は、「太平洋高気圧+チベット高気圧」の布団2枚重ねのような効果で、災害級の猛暑となりました。

●来週 再び「災害級の危険な暑さ」に警戒

気象庁はきのう20日、北海道と東北太平洋側、関東甲信、北陸から九州、沖縄、奄美にかけて「高温に関する早期天候情報」を発表しました。「10年に一度レベルの高温」となる可能性があります。

今後、2週間程度、暖かい空気に覆われやすく、7月26日以降、気温が「かなり高くなる」可能性があります。熱中症対策など健康管理に注意し、農作物や家畜の管理などにもご注意ください。

翌日や当日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される場合には、「熱中症警戒アラート」が発表されますので、早めに対策を行って、発表された際には、日中の外出をできる限り控えるなど、暑さに一層の警戒をしてください。

※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

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