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台風14号 中心気圧930hPa以下の記録的な強さで九州上陸か 甚大な災害の恐れ


大型で猛烈な台風14号は、特別警報級の勢力(中心気圧930hPa以下)で、あす18日には九州に接近・上陸するおそれがあります。日本気象協会では、来週前半にかけての降水量について解析を実施。20日(火)にかけての48時間降水量の最大値は、宮崎県、熊本県、鹿児島県で800mmを超え、普段、雨の少ない中国地方でも、過去に観測した雨量の最大値に比べ150%を上回る可能性があります。災害発生危険度が極めて高まるおそれがあるため、厳重な警戒が必要です。

●九州 記録的な強さで上陸か

大型で猛烈な台風14号は、17日(土)15時現在、南大東島の北東約160キロを1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は910hPa、中心付近の最大風速は55m/sとなっています。

17日(土)13時には、大東島地方が風速25メートル以上の暴風域に入り、鹿児島県屋久島町尾之間では17日(土)14時47分に最大瞬間風速30.3メートルを観測しました。

台風はこのあと北よりに進路を変え、18日(日)には特別警報級の勢力で九州南部にかなり接近または上陸する可能性があります。台風はその後、19日(月)には九州北部周辺で進路を東向きに変えて西日本を縦断する予想となっています。台風の進行速度が遅く、そのため長時間にわたって大雨や暴風の影響が出るとともに、中国地方などでは雨量が多くなる可能性があります。また、西日本の広い範囲で大雨や暴風に加え、沿岸部では高潮や高波に警戒が必要です。20日(火)にかけて東日本、北日本にも影響する可能性があります。

●48時間予想降水量 800ミリ超の所も

日本気象協会独自の「JWAアンサンブル雨量予測」では、台風第14号の影響により、宮﨑県、熊本県、鹿児島県で20日(火)にかけての48時間雨量の最大値が800mmを超えて、既往最大比(※1)150%を上回る可能性があります(※2)。

また、台風の進路にあたる九州北部や中国地方でも、20日(火)にかけての48時間雨量の最大値が600mmを超える予測となっています。特に、中国地方は普段から雨が少ない地域でもあるため、既往最大比が150%を超える可能性があります。

日本気象協会と静岡大学牛山素行教授との共同研究の結果(※3)によると、既往最大比150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があり、災害発生危険度が極めて高いことから厳重な警戒が必要です。

※1 既往最大比とは、解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の
最大値との比のこと

※2 既往最大値の集計期間は2006年5月以降のため、2005年台風第14号の大雨は含まれていないことに留意してください。

※3 本間基寛,牛山素行:豪雨災害における犠牲者数の推定方法に関する研究,自然災害科学,Vol. 40,特別号,pp. 157-174,2021.

●これまでに類を見ない水系数の河川で氾濫のおそれ

表1は、九州地方、中国地方の国管理河川のうち、河川の流域平均雨量の予測値が計画規模降雨(※4)を超えているものを示したものです。九州南部では18日(日)~19日(月)にかけて、九州北部や中国地方では19日(月)~20日(火)にかけて、国管理河川の大きな河川を含め多くの河川で、現状の整備水準を超える規模の雨量が広範囲に予測されています。これまでに類を見ない水系数の河川で氾濫が発生するおそれがあります。

いままで氾濫したことが無い河川でも、今回の台風で予想される雨で氾濫する可能性があるというのを念頭において行動してください。

市町村が作成している洪水ハザードマップなどを早めに確認し、浸水の可能性や避難する場所・経路などを把握するとともに、避難への備えを行ってください。ここでは示していない河川でも氾濫が発生するおそれがありますので、最新の気象情報や河川情報を確認するようにしてください。

※4 計画規模降雨:河川整備の目標とする降雨。この規模の雨が降っても氾濫(はんらん)が発生しないように治水対策が進められている。その降雨量は大雨事例を基に、確率計算により求める方法が一般的で、1/100~1/200確率降雨量としている。

●暴風に厳重警戒

台風接近により暴風にも警戒が必要です。瞬間風速25m/s以上となる確率は、18日(日)を中心に九州地方の広い範囲で70%を超えています。また、四国地方や中国地方でも18日(日)夜~19日(月)日中にかけて、所々で50%を超える確率になっています。暴風への備えは早めに済ませるようにしてください。

交通機関の乱れも予想されます。連休中はこまめに気象情報や交通情報を確認するようにしてください。

●高波・高潮にも警戒

また、台風第14号は強い勢力を保ったまま接近する見込みで、台風の進行方向と湾の軸が一致する可能性が高い鹿児島湾、有明海、瀬戸内海では、高波・高潮による浸水害への備えが必要です。高潮は台風接近時に「気圧低下による吸い上げ効果」、「強風による吹き寄せ効果」、「高波による水位上昇」により発生します。

9月18日(日)の満潮時刻=九州=
主な地点のみ)
枕崎  13:25 23:11
阿久根 13:55 23:43
八代  13:56 24:31※
本渡瀬戸14:05 24:26※
長崎  14:14 24:04※
熊本  14:03 24:50※
博多  16:03 25:55※

※=日界越えて19日(月)

最新の台風情報・自治体が発表する情報をこまめに確認し、安全第一に努めて下さい。

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