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記録的な暑さ 熱中症搬送者急増


5月20日(土)から5月としては記録的な暑さとなり、熱中症で搬送される人が急増しました。今週末にかけては極端な暑さはいったん収まるでしょう。


●◆5月とは思えない暑さ


5月20日(土)から日本列島は広く5月とは思えない暑さが続きました。21日(日)には群馬県の館林市で最高気温が35度以上を観測し、全国で今年初めての猛暑日となりました。1993年5月13日以来、24年ぶりに早い猛暑日でした。また、今回は5月としては暑さが長い期間、続いたことも特徴です。群馬県の館林市や前橋市、福島市では4日連続で真夏日となりました。これらの地域で4日も真夏日が続くのは5月としては初めてのことでした。

広い範囲では暑さが続いたのは、西から暖かな空気が流れ込んだ上に、広く晴れて強い日差しが降り注いだためもたらされました。さらに日本の南の海上で対流活動が活発になり、上昇流が強まったため、日本付近では逆に下降流が強められ、気温が上昇したことも要因の一つと考えられます。下降流が強まったため、地上が高温になったわりに、にわか雨や雷雨などもあまりありませんでした。


●◆熱中症搬送者数 急増


この暑さで、熱中症で搬送された人が急増しました。先週1週間では全国で1000人近くにのぼり、前の週のおよそ2倍、去年の同じ時期のおよそ1.7倍に増えました。特に、20日(土)と21日(日)が多く、20日(土)はおよそ300人、21日(日)はおよそ400人となりました。

今週末にかけてはこのような極端な暑さはない見込みです。ただ、関東から西では最高気温は25度以上の所が多く、ムシムシするでしょう。運動会などイベントも多い時期ですので、引き続き熱中症にご注意下さい。28日(日)以降は北海道でも所々で夏日となりますので、北日本でも注意が必要です。

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