<高校野球春季関東大会:健大高崎10-0宇都宮商>◇2回戦◇19日◇上毛新聞敷島
センバツ優勝の健大高崎(群馬1位)が、5回コールドで宇都宮商(栃木2位)に圧勝。春・王者の力を見せつけた。
先発の背番号18、左腕・下重賢慎投手(2年)が真っすぐの内外を制球よく投げわけ、ツーシーム、スローカーブでバットを振らせた。1回表、2人目の打者から8連続三振を記録。3回を投げ無安打無失点でつなげた。「今日は投げていて楽しかった。この大舞台での経験は本当にありがたいです」と、胸を張った。
経験をひとつひとつ、自信に変えている。センバツではベンチ外でスタンドから声援をおくった。「悔しくて。投げたい気持ちが大きかった」と、センバツ後、投げ込みを続けチャンスをつかんだ。県大会では2回戦と決勝戦に登板。「緊張して、周りの先輩たちに支えてもらった」と、振り返るが、今日の試合では落ち着いて投球に集中。「経験が生きていることを実感しました」と、手応えをつかんだ。
夏、連覇をつかむためには、佐藤龍月投手(2年)、石垣元気投手(2年)に続く3番手投手の育成がチームの課題だった。青柳博文監督(51)は「(下重は)テンポよく投げられた。佐藤、石垣に続く3人目の投手に加えられた」と、下重の投球に目を細めた。