ファンの視線を力に変える。日本ハム山崎福也投手（31）が14日西武戦（エスコンフィールド）に先発する。
今季は6試合に登板して3勝1敗と好調で、5月までに3勝を挙げたのは初めて。プロ10年目にして最速のペースで白星を積み上げており、4勝目へ「調子も良いので、特に何も変えずに普通の感じで入れれば」とにこやかに話した。
開幕から1カ月半が過ぎた。日本ハムに移籍し徐々に周囲の変化を感じ取っている。札幌の街中を歩いていると「声をかけられることはありますね。でも、声をかけてくることより、ひそひそ話している感じはよく見ます」と言う。オリックス時代、関西では阪神人気が根強かったこともあり「注目度的にはあまりなかったのかな」と街中で気に掛けられることも少なかったという。味わったことのない北海道での熱視線に「新しい感じでうれしいし、ありがたい」と感謝した。
“好相性対決”に勝ち、さらに勢いをつける。西武先発は昨季エスコンフィールド3戦3勝の高橋だが、山崎も相性では負けていない。昨季、西武戦防御率1・53と対パ・リーグ相手で最も良く、今季も4月30日に9回3安打1失点で7年ぶり完投勝利を挙げている。今季2度目の“獅子狩り”へ「源田選手だったり、金子選手を塁に出さないように」。好調左腕が、19年8月6日以来1743日ぶりの貯金6を引き寄せる。【永野高輔】
