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【東京V】3点差追いつき10試合負けなしも城福監督笑顔なし「判定基準よく分からなかった」


鹿島対東京V 0-3から引き分けに持ち込み、サポーターにあいさつする東京V城福監督(撮影・狩俣裕三)

<明治安田J1:鹿島3-3東京V>◇12日◇第13節◇カシマ

東京ヴェルディが3点のビハインドから土壇場で追いつき、鹿島アントラーズと3-3で引き分けた。これで10試合連続負けなしとなった。

前半5分、CKからのハンドで与えたPKを鹿島FW鈴木優磨に決められて先制された。続けて3分後にはMF名古新太郎に右サイドから持ち込まれて追加点を奪われた。後半5分にはCKから植田直通にヘディングシュートをたたき込まれ、50分の時点で3失点。一方的な展開となった。

今季4得点とエースの染野唯月とDFラインの中心、林尚樹が鹿島からのレンタル移籍のため出場できない状況だった。そんな状況下ながら、後半の選手交代が的中した。

途中出場のMF齋藤功佑が後半24分、MF森田晃樹のパスを受けてゴール前中央から左足でゴール右に決めて1点を返す。

後半36分、途中出場のDF翁長聖が左サイドから送ったクロスボールをFW山見大登がニアでスルー。ファーサイドでフリーとなったFW木村勇大が右足で蹴り込み1点差とした。

そしてアディショナルタイムの後半48分、FKのチャンス。翁長がゴール前へ入れたボールを後半から出場していたDF谷口栄斗が頭で落とし、木村が左足でシュート。うまく当たらなかったが、ゴールライン上に転がったところへ走り込んだMF見木友哉が押し込み3-3と追いついた。

決勝点の見木は「コロコロと転がってあわてて足を出した。キーパーが反応していなかったので勇大には申し訳なかった。反応できて良かった」と振り返った。そして「厳しいゲームだった。最低限の勝ち点1だったかなと思います」と笑顔なく話した。

城福浩監督も笑顔はなく、ゲーム運びの拙さを悔やんだ。

「3点を取られたところは大いに反省するところ。簡単にコーナーを取られたところから失点し、後半も失点したら勝ち目はない」。その中で選手たちはよく追いついたなと。形を変えながら辛抱強くよく追いついたのは自信になります。この勝ち点1を次につなげないといけないなと思います」と話した。

そして試合運びのまずさが目に付いた背景については、こう見解を述べた。

「レフェリーの基準がよくわからなかったというのは正直あります。だけど、これくらいボールに来ると、これくらい来てもノーファウルなんだというのを選手が感じるのが遅すぎた。その圧力に押されながらボールをロストして攻め込まれた。もっと球離れを早くして、サポートを早くしなければいけないですし、我々が球際を勝たなければいけない」。

手放しで喜べる内容ではなかったが、それでも完全な負け試合をドローに持ち込んだチーム力は称えられるもの。常々、城福監督は「僕らがJ1で戦うには成長しかない」。クラブ規模はJ1最低レベル。今季のメンバーもレンタル移籍でかき集めた選手がそろっている。だからこそ、選手を成長させることでしか、J1では生き残れないと繰り返す。

掲げるのは「日本一の練習」。ハードメニューを繰り返しているというわけではない。その真意はこうだ。

「日本一というのは練習メニューじゃない、選手の姿勢なんです。そこを我々はフェアに見てなければいけないし、選手がフェアだと感じれば、おのずと他の選手の姿勢も変わっていく。頭から湯気が出るような毎日をいかに過ごして、そういう選手がチャンスを与えられていくということこそが、このチームがメンバーを変えていってもレベルを落とさない唯一の方法だと思っている」

これで10試合連続で負けなしとなり、20チーム中11位。63歳に名将に率いられた若き集団が、J1で確実に旋風を巻き起こしている。

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