フランス1部リーグ、パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・エムバペ(25)が10日、同クラブを今季限りで退団すると自身のソーシャルメディアで表明した。
欧州メディアでは2月から退団が広く報じられ、移籍先はスペイン1部リーグの強豪レアル・マドリードが有力視されている。
英BBCによると、エムバペはRマドリードと5年契約を結ぶ予定だという。年俸は1500万ユーロ(約24億8000万円)で、さらに1億5000万ユーロ(約248億円)の契約ボーナスが5年間で支払われるという。また、肖像権の一部もエムバペが保有。今季でRマドリードとの契約が満了となるクロアチア代表MFモドリッチが退団した場合、その背番号10を引き継ぐことになるようだ。
エムバペはファンに向けた動画メッセージで「契約延長をせず、残り数週間で(パリSGでの)冒険は終わりになる」とし、「フランスを離れる決断がこんなに難しいとは思いもしなかったが、新しい挑戦が必要だった」などと語った。12日の今季ホーム最終戦となるトゥールーズ戦が「パルク・デ・プランスで最後の試合」になる。
「フランス最大のクラブ、世界最高のクラブの一員になるチャンスと名誉に恵まれた長い年月のおかげで、ここまで来ることができた。プレッシャーのかかるクラブで初めての経験をし、最高の選手たちと一緒にプレーすることで選手として成長し、多くの人々と出会い、栄光と失敗を経験しながら人間として成長することができた」
パリで生まれ、パリ郊外で育ったエムバペはフランス1部モナコで活躍後の2017年にパリSGに加入。今季はリーグ戦で3試合を残して26ゴールを決めて6季連続の得点王を確実にしている。チームは欧州チャンピオンズリーグ(CL)の準決勝で敗退したが、既にリーグ3連覇を決めている。
フランス代表では2018年FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会で4得点を挙げて優勝に貢献し、準優勝だった22年カタール大会は8ゴールを決めて得点王に輝いた。