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【ACL】横浜と決勝で対戦するアルアイン 市場価値総額は横浜の2倍の約57億円


ACL決勝の前日会見で意気込みを口にするアルアインのクレスポ監督

<トリコロールの決戦4>

横浜F・マリノスがアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝でアルアイン(UAE)と今日11日に日産スタジアムで第1戦を戦う。そこでアルアインとはどんなクラブなのか? さまざまな角度から紹介する。

  ◇  ◇  ◇

アルアインはUAEリーグ優勝回数は最多14回を誇る。ACLが始まった03年には初代王者にも輝いており、資金力を背景に今回は2度目のアジア制覇をもくろんでいる。

アラビア語でアインは「泉」。内陸のオアシスに造られた都市にあり、1968年に創設されている。日本人ではDF塩谷司(広島)が4シーズン在籍したことが有名。18年クラブW杯では決勝まで勝ち上がりレアル・マドリードと対戦した。1-4と完敗したが塩谷が得点を決めている。また、MF中島翔哉(浦和)も1シーズン所属した。

中東クラブの多くはACLを戦う上でプライベートジェットを準備する。移動時間の短縮により体の負担を軽減している。これ以外にも選手がサッカーに集中できるよう環境面は整っている。ちなみにクラブの公式X(旧ツイッター)は6日、サポーターが日本に渡航するためにボーイング777型機を2機も手配すると発表。今回は21年ぶりのアジア制覇へ、強い意欲を示した格好だ。

では、どんな戦い方をするのか? 昨年11月にクレスポ監督が就任し、攻撃的なスタイルで今季ACLで28得点(2位)を挙げている。得点源となっているモロッコ代表FWラフィミは11試合で11得点3アシスト。準決勝ではハットトリックを達成し、西地区最強アルヒラル(サウジアラビア)の連勝を34で止めた。

中盤にはパラグアイ代表でも10番を付けるMFアレハンドロ・ロメロがいる。18年6月には日本代表とも対戦した左利きのアタッカー。ACL9試合で3得点4アシスト。「カク」の愛称はブラジル代表のカカに由来する。また、左サイドバックを務めるブラジル人のエリキは、どんどんオーバーラップを仕掛ける超攻撃的なプレーが持ち味だ。ただエリキは10日の会見で負傷中であることが判明。クレスポ監督も「100%の健康がないと選手を使いたくはない。ギリギリまで様子を見たい」と話すにとどめた。

そのアルアインの特徴について、今季から横浜に加入した韓国人MFナム・テヒが言う。

「球際が激しい。強靱(きょうじん)でしたたか。インテンシティーが違う」

21歳から11年も中東のクラブを渡り歩き、カタールのアルドゥハイル時代はクレスポ監督の下でプレーもした。「自分のキャリアの中で1、2を争う優秀な監督だった。いろんなことを学んだ。再会するのが楽しみ」と話した。

両クラブの選手の市場価値総額を比較すると、横浜28億5529万円に対し、アルアインは57億1040万円と2倍(トランスファーマーケット調べ)。アルヒラルだけでなく準々決勝ではクリスティアーノ・ロナウドを擁するアスナスル(サウジアラビア)も下している。欧州からトップ選手を次々と獲得し、サッカー界に新たな世界地図を持ち込もうとしたサウジアラビア勢を止めた力は本物。今やアジアで最も勢いに乗るクラブだと言っていい。【佐藤隆志】

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