＜高校野球春季新潟大会：日本文理6－0東京学館新潟＞◇9日◇長岡市悠久山野球場ほか◇準々決勝4試合
昨秋王者の日本文理が6－0で東京学館新潟を下し、春3年連続の4強入りを決めた。
0－0で迎えた8回に宇野純平捕手（3年）が右翼席上段へ先制ソロ。均衡を破り、終盤2イニングでの大量得点に導いた。関根学園は上越に11－4で勝利。2点を追う8回1死一、二塁から谷島優輝外野手（3年）の2点三塁打で追いつき、この回打者一巡の猛攻で一挙7点を奪って逆転した。
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日本文理の宇野は、一塁ベースを回ると右拳を突き上げた。先頭で迎えた0－0の8回の第3打席。初球のボール球となった内角スライダーの見逃すと「次は絶対真っすぐが来る」。狙いすました2球目の真ん中直球をフルスイング。「行ったと思いました」。確信した打球はグングン伸び、手応え通り、右翼スタンド上段で弾んだ。
女房役として、高ぶる気持ちを打席でぶつけた。先発の丸山慶人投手（3年）は、4回まで無安打に抑えるなど5回を無失点。後を受けた倉石健亮投手（3年）も、安打を許しながらもホームは踏ませない力投をみせた。「2人が抑えている中で、なかなか点入れられなかった。今日は俺が絶対打って勝たせようと」。ダブルエースの好投に応えた一打は、チームを救う1発となった。
ここまでの3試合は、12打数3安打。不振打開へ、前日8日には同校OBで元ヤクルトの本間忠外部コーチ（46）からタイミングの取り方などの助言を受けた。「1、2打席目とかも良い感じだったんで、今日はいけるなと思ってた」と即結果につなげた。
前日の4回戦、新潟県央工戦（延長10回タイブレーク、2－1）に続く接戦を制し、春は3年連続で4強入りを決めた。「チーム全員で勝てたことがよかった。まずは優勝ですけど、先は見ずに1戦1戦戦っていきたい」。秋春連覇へ、あと2勝だ。【大島享也】
