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【清水】日本協会前技術委員長の反町康治GMが所信表明 経験を生かし、地元清水の復権に尽くす


就任会見で笑顔を見せる清水の反町ゼネラルマネジャー

J2清水エスパルスのゼネラルマネジャー(GM)サッカー事業本部長に就任した反町康治氏(60)が1日、静岡市内での会見で所信表明した。強調したのは「強いエスパルスの復権」。Jクラブの指揮官として3クラブをJ1昇格に導いた「請負人」は、日本サッカー協会では技術委員長を歴任。サッカー界発展に尽力してきた自身の経験を、地元清水に還元する決意を示した。

戻るべくして、戻ってきた。反町GMは高校卒業以来、42年ぶりの「地元復帰」。会見では長年秘めていた心境を言葉にした。「ポルトガル語でいうとサウダージ(郷愁などの意味)という感じ。清水で育って、いろんな人にお世話になった。そういう場所に帰ってこれて、清水のサッカーに貢献できるかなということも含めると、サウダージですね」

JクラブでGM職を務めるのは自身にとっても初めての挑戦。そのチャンスがJ1復帰を目指す地元クラブなら思いも違う。GMとしての打診を受けると、「熱烈に誘ってもらい、心が動かされた」。4月中旬にフロント入りを決断。15年と22年のJ2降格など、近年低迷が続くクラブの現状も把握した上で、「しっかりとした基盤を作り、強いエスパルスを作り上げることが私の大きなミッション」と抱負を語った。

監督としてアルビレックス新潟と湘南ベルマーレ、松本山雅をJ1昇格に導いた。日本サッカー協会では技術委員長を2期4年務めた。過去の成功体験をチームに還元する。反町GMは「サポーターも含めて、ワンファミリーになって前進していくことが大事」。今季のクラブスローガンを引用し、地域一体で団結することの重要性も強調した。クラブ側は長期的に任せる方針で、山室晋也社長(64)は「いずれJ1で優勝できる体力を『反町体制』で築いていきたい」と期待した。

託された任務はトップチームの再建だけでなく、フロントの人材育成や下部組織の強化普及など多岐にわたる。「もう私も60(歳)になり、指導者やJFAの技術委員長を経験してきた。その経験をなるべく多く披露して、チーム力を上げることに貢献していきたい」。地元愛を胸に秘め、清水復権のために全てをささげる。【神谷亮磨】

一問一答

-チームはJ2で首位。今後も支える側の力は重要になる

「いい環境でいい練習ができ、いい試合ができる体制を作ることが大事」

-どういうGM像を描いているのか

「基本的な立ち位置は裏方だと思っている。その中で選手やスタッフのリクエストを聞きながら課題に向き合っていきたい。とにかくチームが強くなるための意思決定をしていければ」

-外から見ていたエスパルスは

「やっていること自体は間違っていないと感じる。去年の反省をもとに今年はいいスタートを切れていると思う」

-秋葉監督の現状評価は

「選手のポテンシャルを生かしながら強くさせている。どの試合も平均以上の内容を出せていることが首位にいる理由だと思う」

◆反町康治(そりまち・やすはる)1964年(昭39)3月8日、埼玉県生まれ。小学2年で清水に転居し、高校時代は清水東高でプレー。慶大卒業後、全日空に入社。横浜フリューゲルス、ベルマーレ平塚(現湘南)に在籍した。97年の現役引退後は指導者に。新潟、湘南、松本を指揮してJ1昇格に導く。08年北京五輪日本代表監督。20年に日本サッカー協会の技術委員長に就任し、2期4年を務めて今年3月末に退任。5月1日付で清水のGMに就任。

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