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【阪神】「浜風が味方してくれた」大山悠輔の浅いフライ、監督諦めるも風に流され2点適時V打に


阪神対ヤクルト 7回裏阪神2死一、二塁、大山は左適時打を放つ(撮影・加藤哉)

<阪神4-3ヤクルト>◇28日◇甲子園

神風吹いた! 首位阪神が「浜風」に背中を押され、逆転勝利を決めた。1点ビハインドの7回2死一、二塁で、4番大山悠輔内野手(29)の飛球は左翼前へポトリと落ちる2点適時打。岡田彰布監督(66)も「ちょっと諦めた」という風に流された千金打で2連勝とつかみ、貯金を今季最多の5とした。これで4カード連続勝ち越し。「ゴールデンウイークこどもまつり」の3連戦を勝利で締めくくり、上昇気流に乗ってきた。

ダメか…。1度は諦めムードが漂った。ただ、結末は大歓声だ。大山の飛球は、左翼サンタナがスライディングしても届かなかった。神風で逆転。甲子園の風は大山の背中を押した。

「本当に浜風が味方してくれたので良かったです」

4番から思わず本音が漏れた。1点ビハインドの7回2死一、二塁。ヤクルト右腕大西の高め137キロスライダーをかち上げた。左中間への浅いフライかと思われたが、風に流された。右翼から左翼方向に甲子園特有の「浜風」。これがイタズラをしてくれた。凡打と思われたが一転、千金打となり「僕が一番ほっとしたんじゃないかと思います」。一塁走者森下が一気に生還。2点適時打で試合をひっくり返した。まさに「ラッキーセブン」だった。

岡田監督も「打った瞬間はちょっと諦めましたけどね」という浜風打。「外野は深いと思っていた。複数ランナーいてたんで、向こうも1点勝ってるということで」。逆転の一塁走者の生還を警戒したヤクルトの守備隊形も、虎にとってはプラスだったと分析する。直前には無死一塁で近本が併殺に倒れていたが、2死からチャンスをつくる粘り強さがある。12球団トップ9度目の逆転勝ちだ。

今季自身初のV打となった4番は、勝利にも身を引き締めていた。「これが野球なんだ、とあらためて思いました。何があるか分からない怖さを知った。僕たちが守備側の立場になったり、そういうこともあるっていうのも分かったので、勝って気づけたのは、すごく良いこと」。甲子園の魔物は、いつ敵になるか分からない。まだまだ続くペナントレース。学びを胸に刻み込む。

ゴールデンウイークのイベント「こどもまつり」最終日。ヒーローインタビューでキッズに「好きな昆虫は?」と問われ「僕はチョウチョが大好きです」と優しくほほえんだ。2回には左前打を放っており、5試合連続安打の上昇気流に乗る。2連勝で今季最多の貯金5。4カード連続勝ち越しと、風は虎に吹いている。このまま、どこまでも羽ばたく。【中野椋】

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