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大谷翔平「リスペクトを逆に感じる」大ブーイングも先制弾 「The Ohtani」目一杯表現


ブルージェイズ対ドジャース 1回表ドジャース1死、ソロ本塁打をった大谷。スミスコーチ(後方右)のちゃかしたブーイングに笑顔(撮影・菅敏)

<ブルージェイズ2-12ドジャース>◇26日(日本時間27日)◇ロジャーズセンター

【トロント(カナダ・オンタリオ州)26日(日本時間27日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、雑音をかき消す一撃をかました。ブルージェイズ戦に「2番DH」で出場し、第1打席で右越えに今季7号先制ソロ。出場28試合で7発は、昨季の本塁打ペースに並んだ。昨オフ、FA移籍ではブ軍も最終候補に残っていたが、大谷はド軍移籍を決断。移籍後初の敵地でファンから毎打席ブーイングを浴びたが、先制弾から19安打12得点の大勝&今季初の5連勝に導いた。27日は花巻東(岩手)の先輩でもある菊池雄星投手(32)と今季初対戦する。

   ◇   ◇   ◇

大谷の言葉が全てを物語っていた。濁すつもりも全くない。素直な気持ちと感謝、リスペクト、喜び、スター選手としての宿命。いろんな感情をはっきりと、自らの口で明かした。

「今日も満員に近いお客さんが入って、選手冥利(みょうり)に尽きるというか、多くのファンの前でやるのは、すごく自分的にはエキサイティングする」

確かに大谷は楽しんでいるように見えた。「Booooooom」の声が鳴りやまない中でも、相手への敬意は欠かさない。いつも通り、打席に入る前に敵軍のシュナイダー監督へあいさつした。チケットは完売の満員3万9688人。毎打席、大ブーイングを浴びた。

「自分のチームを好きだからこそ、相手のそういう選手にブーイングすると思うので。そういう熱量はドジャースでもブルージェイズのファンでも、野球好きなんだなって。リスペクトを逆に感じるところ」

野球への熱い心が伝わったきたことがむしろ、うれしかった。

ほぼ毎年、トロントではプレーしているが、今季はより一層、注目を浴びた。昨オフ、獲得へ真剣に向き合ってくれたブ軍、地元ファンに対して「感謝しかない」。大谷の成功を望み、温かい言葉をかけてくれるブ軍ファンもいる。

「単純にうれしいですね。別にブーイングも嫌ではないというか、野球の一環ですし、ファンの人たちがそれで楽しいのが一番」

スター選手ならではの宿命でもあり「気にしてもらえるだけ、選手にとってはいい」と意気にも感じた。

本塁打後、ベンチでは笑顔があふれた。ロバーツ監督によると、「ダグアウトの選手たちも彼に『Booom』と言っていた」という。そんな自然なかけ合いが、何より心地よい。

「最初の1カ月が1カ月だっただけに、逆に僕からしたらあんまり、気にしないで欲しいというか。むしろ笑いに変えるぐらいのコミュニケーションというか、グラウンドに持ち込んで欲しくもないと思ってますし。そこはそこで自分で処理すればいいだけなので。チームメートに普通にこういう風に冗談を言い合える雰囲気は、すごく僕にとっては楽かなと思います」

大谷の一撃からチームは今季最多の12得点。打線に火を付けた。さまざまな感情が入り交じり、過剰な臆測や雑音をかき消す1発。むしろ、そういう姿が大谷翔平でもある。トロントで「The Ohtani」を、目いっぱい表現した。

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