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政治とスポーツ「分離すべきだ」=ロシアも除外に納得―渡辺FIG会長インタビュー


 ロシアによるウクライナ侵攻は、スポーツ界にも多大な影響を与えている。ウクライナ選手は避難先での調整を強いられるケースもあり、ロシアとベラルーシ両国の選手は多くの国際大会から除外されている。体操や新体操、トランポリンでは両国に強豪が多く、大会のレベル低下も懸念される。国際体操連盟(FIG)会長で国際オリンピック委員会(IOC)委員も務める渡辺守成氏(63)が時事通信の単独インタビューに応じ、自身の見解や日本が果たすべき役割を語った。  近年、スポーツは政治的中立を保つべきだとの風潮が強まっている。しかし、IOCはロシアとベラルーシの選手を国際大会に参加させないという前例のない勧告を行い、ほとんどの競技団体が従った。FIGも同様だが、渡辺氏は「私は原則、政治とスポーツは分離すべきだと思う。ロシアの選手に罪があるのかと問われたら、今でも『ない』と答えるだろう」と言う。  ではなぜ、FIGは除外に踏み切ったのか。「両国選手が大会に参加したら、渡航中に選手や関係者が妨害されるなど、何らかの危険が及ぶ可能性がある。だから、新型コロナウイルスの影響を受ける場合と同様に、戦争のため『ステイホーム』してくれと。ロシア側も、それで納得してくれている」  問題が収束した時、渡辺氏は日本が中心的な役割を果たせると考えている。「これまで、特に欧州の人から何百回も聞かれたことがある。『原爆を落とされ、あれだけひどい目に遭ったのに、なぜ日本は米国と仲良くできるのか』と。答えは、未来志向だと思う。恨みをずっと持っていても仕方がない。日本はいいお手本になれる」  新型コロナの感染拡大で東京五輪が1年延期された後の2020年11月。体操は五輪競技では初めて、コロナ下で日本に海外選手を招いた国際競技会を東京都内で開催した。「状況が落ち着けば、あのような大会をまた開きたい。既に米国なども賛同してくれている」と渡辺氏。分断された世界を、スポーツの力で融和に導くための準備を着々と進めている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに応じる国際体操連盟会長で国際オリンピック委員会委員の渡辺守成氏=11日、東京都港区
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