イタリア、まさかの結末＝２大会連続のプレーオフ敗退―サッカーＷ杯予選

　まさかの結末だった。後半ロスタイム５分過ぎ。ゴール前右からフロレンツィが放ったシュートが味方に当たり、枠をそれると、複数の選手が膝から崩れ落ちた。直後のゴールキックと同時に試合終了。この瞬間、イタリアの敗退が決まった。 　１点が遠かった。圧倒的に攻め込み続け、３２本ものシュートを打ちながら、枠内は５本のみ。何度もペナルティーエリア内まで入ったが、ことごとく北マケドニアの体を張った守備にはね返された。 　そして後半ロスタイム２分、それまでノーチャンスだった北マケドニアに見事なミドルシュートを決められた。この時点でもう、反撃の時間はほとんど残っていなかった。 　４度の世界制覇を誇るサッカー大国にとって、２大会連続の予選敗退は受け入れがたい屈辱だ。多くのファンは試合終了を待たずに席を立ち、残った人々は力ない拍手で北マケドニアの選手たちをたたえていた。 　試合後の記者会見に現れたマンチーニ監督は疲弊し切った様子。「プロとして味わった最大の落胆だ。これがサッカー。残念なことに、サッカーでは信じられないことが起こり得る」と力なく話した。（パレルモ時事）【時事通信社】