張本、天敵破りＭＶＰ＝エース対決制す―卓球Ｔリーグ

　東京の張本が、このところ苦戦していた天敵の曽根を破り、チームの２季ぶりの優勝に貢献した。第２試合のエース対決を制し、「大きく優勝に近づいたと思った」。いつも以上に派手なガッツポーズを決めた。 　３ゲームとも曽根に先行を許す苦しい展開だったが、焦ることなく巻き返した。ファイナルではジュースが採用されており、「いくらリードされても１０―１０に追い付ければ自分のものにできる自信はあった。一本勝負の番狂わせがない」。３ゲームとも１１―９で取り、競り勝った。 　今季のレギュラーシーズンでは、曽根とは１ゲームで決着をつけるビクトリーマッチも含め、１勝３敗と分が悪かった。「調子が上がっていなかったので、結果は気にしていなかった。最後に大事なところで勝つことができてうれしい」。１８歳のエースが大舞台で底力を示し、ファイナルのＭＶＰに輝いた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕男子プレーオフファイナル、彩たま戦でプレーする東京の張本智和（奥）＝３日、東京・アリーナ立川立飛