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能登半島地震で全優石など石材4団体が「まだお墓には近づかないで」と「注意喚起」呼びかけ。


被災寺院墓地に注意のロープと看板寄贈

2024年1月29日
全優石

2024年1月1日に発生した能登半島地震は、珠洲市を中心に大きな被害をもたらし、懸命の復興が進められています。被災された方々は生活の拠点を失い、どのように生活を立て直すか必死です。そんな中、建物の倒壊とは別にお墓の倒壊が気になり、墓地に被害状況を確認に訪れる人が増えます。しかしまだ余震が続く中、墓地を訪れることは危険です。倒壊した墓石は接着力がなく重なっているだけであり、今後、凍結により石と石の間に水が溶けだすと滑りやすくなり、さらなる倒壊の危険性が生まれます。

「一般社団法人 全国優良石材店の会」(事務局:東京都品川区、会長:吉田 岳、略称:全優石)は、一般社団法人 日本石材産業協会、一般社団法人 全国石材施工協会、全国石製品協同組合の石材4団体が協力して、石川県七尾市の寺院墓地20か所に立ち入り注意を促す看板とロープを寄贈しました。すでに露出した遺骨にはシートをかぶせるなどの応急処置は済ませた上で1月21日~22日、ボランティアが現地を訪れ、墓地入口付近にロープ、看板を設置しました。今後も希望する寺院墓地には看板とロープを無償提供していく予定です。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401255758-O1-dQCrgoSq

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401255758-O2-sIG1x1YP

思わぬ二次災害を防ぐ看板の内容は「お参りの方へ。お参りいただきありがとうございます。今回の地震で倒壊した墓石は接着力がなく凍結等により簡単に滑る可能性がありますので、ご注意ください。また、倒壊した墓石の修理は余震が少なくなってからにしましょう。修理してもさらに倒壊する可能性があります。 墓地管理者」

喫緊の災害支援ではありませんが、二次災害の被害から住民の安全を守るこの取り組みは、ささやかではあるがきめの細かい石材の専門家ならではの注意喚起として注目されます。

また、余震が減り、積雪期が終わり、道路の通行制限などが解除された3~4月頃に、全優石を含む石材4団体では本格的な墓地の通路復旧活動を計画しています。派遣されるチームは被災地以外の石材店が日本全国から20名程度ボランティアで集り、クレーンなどの重機を持ち込み、現地に向かいます。4~5日間現地に滞在、被災した石材店と協力しながら通路復旧作業に取り組みます。現状では、倒壊した墓石が散乱し通路を使用できず、重機も入れず、お墓の修理ができない状態ですので、後日、地元の石材店がお墓の修理を行えるように今回の支援活動では、倒壊して墓地の通路をふさいでしまっている墓石などを整理し、通路を使用できるようにする活動となります。

墓石の修復工事は危険を伴うため、一般ボランティアの手伝いは不可能です。石材のプロの手が必要なだけに、石材4団体のネットワークで一刻も早くご先祖様の供養の場が復興、被災者が心安らぐことを祈ります。

なお全優石ではこれままでも大災害のたびに復興支援隊でボランティア活動を行ってきました。2011年の東日本大震災では「東日本大震災墓地復旧支援隊」を、6月中旬より被災地域に送り、被災した墓地・墓石の修復に取り組みました。被災会員石材店を全国の会員有志が、資材を持ち込み、手弁当で支援しました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401255758-O4-M35UZ3P8
東日本大震災の被災現場

また2016年の熊本地震でも同様に墓地復旧支援隊が活躍しました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401255758-O3-Ipg2ESX3

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