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第33回インド高血圧学会学術大会に協賛


インド高血圧学会、TATA社と共同で実施した、高血圧患者1,922人の観察研究を発表

オムロン ヘルスケア株式会社 (本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:岡田 歩、以下当社)は、2023年9月8日(金)~9月10日(日)に、インドのバンガロール市で開催される第33回インド高血圧学会学術大会(以下当学会)に協賛します。当学会では、インド高血圧学会とTATA社グループのITサービス企業であるタタ・コンサルタンシー・サービシズ (Tata Consultancy Services, Ltd. 以下TCS)と共同で実施した、インドの高血圧患者における家庭での血圧測定の有用性を検証した観察研究について発表します。また、展示ブースでは、家庭で心電図と血圧を一緒に記録できる心電計付き上腕式血圧計などを紹介します。さらに、キング・ジョージ医科大学教授ナーシン・ベルマを座長に迎え、家庭での血圧測定の重要性を紹介するスポンサードセミナーを開催します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309058943-O2-i9qW0ZKF
当社は、2010年にインドのグルガオン市に販売会社を設立して以降、インドの医学会と連携のもと学会活動を展開し高血圧治療における家庭での血圧測定の重要性について伝えてきました。
今回発表する観察研究は、3ヵ月以上服薬し血圧が安定しているインドの高血圧患者1,922人を対象としています。対象者は、朝晩1日2回、合計7日間、家庭で継続的に血圧を測定しました。また、自宅測定開始前日と終了日は病院で血圧測定をしました。そして、診察室と家庭で測定した血圧値の分析結果や、血圧管理に関する実態調査について検証を行いました。

インドにおける死因の約25%は脳梗塞などの脳・心血管疾患といわれています*1。脳・心血管疾患の主な要因のひとつとして「高血圧」があげられます*2,3。血圧は一日を通して常に変動しており、気温やストレスの影響で変化するため、家庭で継続的に血圧を測定し、血圧値の傾向を詳しく把握することが重要です。インドでは過去20年間で高血圧患者の数は増加傾向にあり、その傾向は20歳から44歳の若年層で顕著にあらわれています*4-6。 しかし、インドでの家庭用血圧計の普及率は2%*7と低い水準が続いています。

当社は、循環器事業のビジョンである「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」実現に向けて、インドで注視されている高血圧患者の増加と重症化予防の解決に取り組んでいます。医学会と連携して積極的に学会活動を展開するほか、革新的デバイスの開発や、医師と患者をつなぐ遠隔診療サービスの展開に挑戦し、一人でも多くの方の健康ですこやかな暮らしに貢献し続けます。

■キング・ジョージ医科大学教授、インド高血圧学会委員 ナーシン・ベルマ コメント
家庭での血圧測定は、より良い高血圧管理において重要であることが世界的に認められています。しかし、インドにおいては医療機関で血圧を測定することが主流となっており、家庭での血圧測定を広めるためのエビデンスが不足しています。このたび家庭用血圧計のヘルスケア業界におけるパイオニアであり、信頼できる企業であるオムロンヘルスケアと協業できることを光栄に思います。TCSは、臨床研究および観察研究のためのITサービスの世界的リーダーです。当研究は、インド全土の高血圧患者が血圧計を7日間使用し、血圧コントロールを調査するというものであり、インドで行われる初の観察研究です。三社連携のもと、インドにおける家庭での血圧測定の重要性を確認するエビデンスを構築することは、より良い高血圧治療の確立にも貢献するものと考えています。

■日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社
常務執行役員 小売・消費財・ライフサイエンス事業本部長 前田全紀氏 コメント
この度、インド高血圧学会とオムロンヘルスケア社とのパートナーシップのもと、インドでの健康課題の解決につながる観察研究に参画できたことを誇りに思います。TCSは、1968年にインド・ムンバイで創業し、50年以上にわたり世界中の大手製薬企業や医療機器メーカーへのサービス提供やデジタル変革を支援してまいりました。多くの顧客と共に事業展開に取り組む中で、当社は、インドにとどまらず世界中の市場環境やニーズを捉えたテクノロジーとヘルスサイエンス・ソリューションにおける知見を深めてまいりました。今回の研究では、これまで培ってきたノウハウを存分に提供し、インドにおける医療成果の向上と患者さんケアの革新に取り組みます。今後もより一層に、テクノロジーとヘルスサイエンスの専門知識の融合、お客さまとの強固なパートナーシップにより、ヘルスサイエンス分野における信頼されるサービス提供とイノベーションの推進に取り組んでいきます。

■オムロンヘルスケア株式会社 技術開発統轄部 統轄部長 濱口剛宏 コメント
当社は今年、血圧計発売50周年を迎えました。家庭での血圧測定がより良い高血圧治療に重要であると信じて、機器開発だけにとどまらず、大迫研究*8のような世界的に有名な研究者や医師と共に様々な研究に参画してきました。この度、インド高血圧学会ならびにTCS社の協力のもと、家庭での血圧測定に関するエビデンスが少ないインドで観察研究を行えたことに感謝します。当研究を通じてインドで暮らす人々の健康ですこやかな生活に貢献することを期待しています。そして、当社が掲げる循環器事業のビジョン「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」の実現に向けて、これからも積極的にグローバルで研究活動を進めていきます。

■インド高血圧学会 開催概要
学会名称:“The 33rd Annual Conference of Indian Society of Hypertension”
会期:2023年9月8日(金)~9月10日(日)
会場:Hotel Shangri-La Bengaluru

■年次総会概要
日時2023年9月10日(日)11:30-11:50
テーマ:インドの高血圧患者に関する血圧コントロール実態研究 (GRAND Study Presentation)

■スポンサードセミナー概要
日時:2023年9月9日(土)10:00 - 10:20
テーマ:家庭での血圧測定の意義と、血圧計の測定精度の重要性

■実態研究詳細
・対象者数:1,922人
・実施内容:朝晩の家庭血圧(1日2回、7日間)、診察室での血圧測定(2回)、高血圧患者への家庭血圧測定認知度調査 
・使用機器:HEM-9210T
・実施医療施設:18施設

1 Prabhakaran D, Jeemon P, Roy A. Cardiovascular Diseases in India: Current Epidemiology and Future Directions. Circulation. 2016;133(16):1605-1620.  
2 Nag T, Ghosh A. Cardiovascular disease risk factors in Asian Indian population: A systematic review. J Cardiovasc Dis Res. 2013;4(4):222-228. 
3 Gupta R, Xavier D. Hypertension: The most important non communicable disease risk factor in India. Indian Heart J. 2018;70(4):565-572.  
4 Anchala R, Kannuri NK, Pant H, et al. Hypertension in India: a systematic review and meta-analysis of prevalence, awareness, and control of hypertension. J Hypertens. 2014;32(6):1170-1177.  
5 Kothavale A, Puri P, Yadav S. The burden of hypertension and unmet need for hypertension care among men aged 15-54 years: a population-based cross-sectional study in India. J Biosoc Sci. 2021:1–22.  
6 Amarchand R, Kulothungan V, Krishnan A, Mathur P. Hypertension treatment cascade in India: results from National Noncommunicable Disease Monitoring Survey [published online ahead of print, 2022 May 5] [published correction appears in J Hum Hypertens. 2022 Aug 2;:]. J Hum Hypertens. 2022;10.1038/s41371-022-00692-y. 
7自社調べ
8 1986年から始まった岩手県花巻市大迫町の住民による大規模臨床研究。高血圧管理における家庭血圧の臨床的意義を確立した。

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