ギリアド、患者さんと医師のコミュニケーションに関する実態調査結果を発表
ギリアド・サイエンシズ株式会社
ギリアド、患者さんと医師のコミュニケーションに関する実態調査結果を発表
ギリアド・サイエンシズ株式会社(以下「ギリアド」、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ケネット・ブライスティング)は、潰瘍性大腸炎の患者さんを対象に、潰瘍性大腸炎における「患者さんと医師のコミュニケーションに関する実態調査」(ウェブアンケート調査)を実施しました。
調査結果は以下の通りです。
【潰瘍性大腸炎による日常生活への影響】
■ 50%以上の潰瘍性大腸炎患者さんが、日常生活で困っていることは、「通院や治療の費用や時間」と回答。
「あなたが、潰瘍性大腸炎により、日常生活で困っていることをお知らせください」という質問に対して、回答率が50%以上だったのは「通院や治療による費用的な負担があること」(56.6%)と「通院や治療による時間的な負担があること」(52.8%)でした。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202205191392-O3-8XbgRs8l】
【患者さんと医師とのコミュニケーション】
■ 潰瘍性大腸炎の患者さんは、日常生活においてさまざまな悩みを抱えているにも関わらず、約半数の患者さんは日常生活で困っていることについて主治医と話をしていないことが明らかに。
前問で日常生活において何らかの悩みを抱えていると回答した患者さん(88名)に「あなたは、潰瘍性大腸炎について日常生活で困っていることについて、主治医と話をしていますか?」と聞いたところ、「あまり話をしていない」(33.0%)または「まったく話をしていない」(15.1%)と回答し、約半数が主治医と積極的に話をしていないという結果になりました(47.7%)。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202205191392-O4-LliA4t8L】
■ 約60%以上の患者さんが「治療により達成したいこと」、約30%の患者さんが「治療方針」について、主治医と話していないという結果に。
潰瘍性大腸炎の患者さん(106名)に、治療により達成したいこと(治療目標)について主治医と話をしているかを聞いたところ、「まったく話をしていない」(33.0%)または「あまり話をしていない」(24.5%)と回答した患者さんの割合は、約60%という結果でした。また「あなたは、治療方針について主治医と話をしていますか」と聞いたところ、話していないと回答した患者さんは約30%でした。(「あまり話をしていない」(20.8%)、「まったく話していない」(15.1%))
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202205191392-O5-Pc2jlinu】
【治療満足度について】
■ 現在の治療について「やや満足している」(43.4%)または「満足している」(34.9%)と回答した患者さんの割合は70%以上。
潰瘍性大腸炎の患者さん(106名)に「あなたは、現在の治療に満足していますか?」と聞いたところ約80%の患者さんが満足していると回答しました。(「やや満足している」(43.4%)、「満足している」(34.9%))
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202205191392-O1-3r74PIfw】
■ 70%以上が「現在の治療に満足している」と回答した一方、約80%の患者さんが、より自分に合った治療法があったら治療を変えたいと思うという結果に。
患者さん(106名)に「あなたは、より自分にあった治療があれば、現在の治療を変えたいと思いますか?」と聞いたところ、48.1%が「ややそう思う」、30.2%が「そう思う」と回答し、約80%の患者さんは、より自分に合った治療選択肢があったら治療を変えたいと思っているという結果になりました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202205191392-O2-5N3TpkTB】
本調査結果について、北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患臨床研究講座特任教授の日比紀文先生は次のようにコメントしています。「潰瘍性大腸炎は、便意切迫、便失禁、反復性の血性下痢、頻回な排便、腹痛、不眠、疲労などの症状を伴う慢性の炎症性腸疾患です。これらの症状は目には見えず、周りにも言いづらい場合が多い中で、治療により炎症のない状態(寛解期)を維持することで、潰瘍性大腸炎による日常生活への影響の軽減につながります。患者さんに合った治療を考える上で、患者さんの日常生活への影響やアンメットニーズに関するコミュニケーションは大きな役割を果たします。今回の調査結果は、患者さんの治療の満足度を理解し、潰瘍性大腸炎による日常生活への影響を軽減するうえで、患者さんと医師とのコミュニケーションが重要であることを示した内容となりました。医師が、患者さんの潰瘍性大腸炎による日常生活への影響に耳を傾け、患者さんは日常生活における影響について主治医に積極的に共有することで、より高い治療ゴールを達成することができるのではないでしょうか」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202205191392-O6-VsA1iYAo】
潰瘍性大腸炎について
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症を呈する慢性疾患です。近年、潰瘍性大腸炎の有病率は上昇傾向にあり、世界では200万人以上の人々のQOL(生活の質)に大きな影響を及ぼしています。治療を受けていても、便意切迫、便失禁、反復性の血性下痢、頻回な排便、腹痛、不眠、疲労を伴う例もよくみられます。日本では、潰瘍性大腸炎は厚生労働省の定める指定難病の1つとされ、2015年の全国調査によれば、国内の推定患者数は219,685人、年間有病率は人口10万人対172.9人(男性:192.3人、女性:154.5人)と報告されています*。
* Murakami Y, Nishiwaki Y, Oba MS, Asakura K, Ohfuji S, Fukushima W, et al. Correction to: Estimated prevalence of ulcerative colitis and Crohn’s disease in Japan in 2015: an analysis of a nationwide survey. J Gastroenterol 2020;55:131.
ギリアド・サイエンシズについて
ギリアド・サイエンシズは、すべての人々にとって、より健康な世界の実現を目指し、30年以上にわたり医療の革新を追求し、飛躍的な進歩を遂げてきたバイオ医薬品企業です。当社はHIV、ウイルス性肝炎、がんなどの生命を脅かす疾患の予防と治療のため、革新的な医薬品の開発に取り組んでいます。カリフォルニア州フォスターシティに本社を置き、世界35カ国以上で事業を行っています。
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