隈研吾氏の展覧会「新しい公共性をつくるためのネコの5原則」、東京国立近代美術館で6月18日開幕
Press Release
2021年5月24日
エル・ステュディオインターナショナル
隈研吾氏の展覧会「新しい公共性をつくるためのネコの5原則」 東京国立近代美術館で6月18日開幕 建築奨学財団も新設、今年度奨学生を5月末まで募集
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202105245280-O1-2K6G2kL3】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202105245280-O2-k6ps18Pu】
(「隈研吾展」のタイトル=左=と、ベンジャミン・リーが撮影した隈研吾氏)
ポートレート写真の巨匠として国際的に知られる写真家ベンジャミン・リーをプロデュースするエル・ステュディオインターナショナル(東京都港区南青山、代表:さかよりのりこ)は24日、2018年6月からベンジャミン・リーが写真を撮り続けている世界的な建築家、隈研吾氏の展覧会「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」が2021年6月18日(金)~9月26日(日)の日程で、東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1)で開催されることをお知らせします。
◆「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」、いよいよ東京で開催
(Kuma Kengo: Five Purr-fect Points for a New Public Space)
新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期されたことで、最初に高知県立美術館(高知市)で2020年11月3日〜2021年1月3日に開催され、次いで長崎県美術館(長崎市)で2021年1月22日〜3月28日に開催された「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」が、いよいよ東京でも開催されます。
以下の開催案内は東京国立近代美術館の展覧会ウェブサイトからの抜粋です。こちらのサイトをご参照ください。【https://www.momat.go.jp/am/exhibition/kumakengo/】
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米TIME誌にて「2019年世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100選」に選ばれた《V&Aダンディー》や《国立競技場》の設計に参画するなど、現代日本を代表する建築家のひとりである隈研吾氏(1954〜)。
本展では、世界各国に点在する隈作品の中から公共性の高い68件の建築を、隈氏が考える5原則――「孔」「粒子」「斜め」「やわらかい」「時間」に分類し、建築模型や写真やモックアップ(部分の原寸模型)により紹介。その他、映像作品、前庭に展示されるトレーラーハウスを合わせ、合計74件で隈氏の世界を紹介します。
章解説や作品解説はすべて隈氏本人によるもの。また、瀧本幹也氏や藤井光氏など第一線で活躍するアーティストによる映像作品や、隈建築をさまざまな観点から見ていただく空間のほか、360度VRなどの体感要素、さらに、ネコの視点から都市での生活を見直すリサーチプロジェクト《東京計画2020(ニャンニャン)ネコちゃん建築の5656(ゴロゴロ)原則》(Takramとの協働)も発表します。
●隈研吾氏に聞く「新しい東京の姿を求めて――ネコの目線がもたらす街づくりとは」
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202105245280-O3-zxo1k184】
1964年の東京五輪で「国立代々木競技場」を設計した丹下健三氏。僕が「建築家になろう」と決心したのは小さい頃にその代々木競技場を初めて見た時でした。その丹下さんは1961年に「東京計画1960」という東京の都市計画を発表しました。人口の増加と経済発展で住む場所が飽和し、東京湾の上に住宅地を造るという都市計画でした。高度経済成長期の非常に壮大で未来志向の、右肩上がりの時代の都市計画でした。
それから60年がたち、奇しくも次の東京オリンピック・パラリンピック開催が開催される日本は、少子高齢化で経済は伸び悩むという、60年代とは全く別の様相を呈しています。その中で、僕は逆の幸せの形を模索しました。建物は低くして、木や石など自然の素材を使った建築です。右肩下がりの時代に以前と同じようなコンクリート造の高そうな建築を目指すのは、個人的には恥ずかしいと思っているからです。
丹下さんとは逆の都市計画とは何か。その時に考えたのが、人間がもう一度ネコのように小さくなって、地面の近くをはい回ることではないかと。丹下さんの都市計画が「神の視点」、上からの目線だとすると、僕は徹底的に下から目線の極地で都市計画をとらえてみようと思いました。それが「ネコの視点」なのです。(2021年5月7日、隈研吾建築都市設計事務所で本人談)
●「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」 開催概要
会場: 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
会期: 2021年6月18日(金)~9月26日(日)
休館日: 月曜日[ただし7月26日、8月2日、9日、30日、9月20日は開館]、
8月10日(火)、9月21日(火)
開館時間:10:00-17:00(金・土曜は10:00-21:00)*入館は閉館30分前まで
観覧料: ⼀般 1,300(1,100)円 大学生 800(500)円
*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
主催:東京国立近代美術館、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:大成建設株式会社、大洋建設株式会社、株式会社長谷工コーポレーション、大光電機株式会社、
大日本印刷株式会社、前田建設工業株式会社、株式会社イトーキ、株式会社大林組、鹿島建設株式
会社、コクヨ株式会社、小松マテーレ株式会社、株式会社佐藤秀、清水建設株式会社、
株式会社JR東日本建築設計、住友林業株式会社、太陽工業株式会社、大和ハウス工業株式会社、
大和リース株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社丹青社、TSUCHIYA株式会社、東急建設
株式会社、TOTO株式会社、戸田建設株式会社、株式会社乃村工藝社、不二サッシ株式会社、
三井住友建設株式会社、銘建工業株式会社、株式会社岸之上工務店
協力:エヌビディア合同会社、小松マテーレ株式会社、株式会社スノーピーク、富山市(富山県)、
長岡市(新潟県)、株式会社 日本HP、浜田醤油株式会社、V&Aダンディー、真庭市(岡山県)、
南三陸町(宮城県)、株式会社モデュレックス、株式会社モノファクトリー、
株式会社YAMAGIWA、梼原町(高知県)
助成:公益財団法人 大林財団
◆公益財団法人 隈研吾建築奨学財団を設立、2021年度の奨学生募集を開始
隈研吾氏は2021年2月1日付で、日本で建築学を学ぶ大学院生を対象に、返済不要の奨学金を支給する目的で、「公益財団法人 隈研吾建築奨学財団」(東京都港区南青山2−24−8、ウェブサイト:https://kengo-kuma-foundation.com/)を設立しました。隈氏はその背景について、「コンクリートと鉄に支配されていた工業化社会の建築に代わって、自然と人間とをつなぎなおす新しいデザインが求められている。その担い手となる若い才能の発掘、支援を目的として、コロナ禍の中、財団設立を決意した」と語っています。
2021年度の奨学生募集は4月1日に開始し、5月末まで受け付けています。日本国内で建築学を学ぶ大学院生(留学生を含む)のうち、「学業、人物が優秀でかつ健康である者」15人を選抜し、21年4月から23年3月まで月額5万円を支給する内容です。詳しくは財団ウェブサイト(https://kengo-kuma-foundation.com/)にある「募集要項」からご確認ください。
●隈研吾氏プロフィール
1954年生。東京大学建築学科大学院修了。コロンビア大学客員研究員を経て、1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。2009年より2020年3月まで東京大学教授。現在、東京大学特別教授・名誉教授。1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の国立屋内総合競技場に衝撃を受け、幼少期より建築家を志す。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案。また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方を追求している。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、日本建築学会賞、毎日芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞、国際木の建築賞(フィンランド)、国際石の建築賞(イタリア)等、受賞多数。
●ベンジャミン・リーと隈研吾氏について
エル・ステュディオインターナショナルがプロデュースする写真家、ベンジャミン・リーが隈研吾氏と出会ったのは、雑誌『Pen』で展開した100人の世界のトップ・アーティストを撮影して100回連載企画「創造の現場」で取り上げた時でした(同連載の記事はCCCメディアハウス刊『創造の現場。』(2014年)に収録しています)。2018年からは月刊誌『Discover Japan』で連載企画「隈研吾が暮らす神宮の杜(もり)」で隈氏と東京および首都圏の建築を取り上げたほか、フランスの首都パリにある隈氏の現地法人オフィスや建築物を取り上げました。また読売新聞(朝刊全国版)では隈氏を取り上げた隔月の連載企画「東京ミライ」でもタッグを組み、ベンジャミン・リーが隈氏のポートレートを全て撮影しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202105245280-O4-179GQy0U】
(ベンジャミン・リー=写真右=と高円宮妃久子殿下=写真中央、建築家・隈研吾氏)
◆隈研吾氏応援のベンジャミン・リー写真展(6月15日)でトークショーも
ベンジャミン・リーは2021年6月15日(火)から27日(日)まで、「スパイラルガーデン」(東京都港区青山5-6-23 スパイラル1階)で写真展「ベンジャミン・リー展2021 『The UNIVERSE of an IMAGINATION』(作品:1975-2021)」を開催いたします(入場無料)。
この写真展の開催でも隈研吾氏および隈研吾建築都市設計事務所の協力を得ています。イギリスで広告写真が評価され、その後30年以上にわたり日本を拠点に活動してきたベンジャミン・リーは、世界的なアーティストや文化人のポートレート写真作品で世界的に高い評価を得ている写真家です。ベンジャミン・リーの45年間にわたる活動を紹介する本写真展は、新型コロナウイルスが世界的パンデミックを引き起こし続ける状況下で、ベンジャミン・リーの有力な国際ネットワークを通じて日本と世界、また日本文化の来し方・行く末を余すところなく発信する機会として開催いたします。
このベンジャミン・リー展では、隈研吾氏をはじめとする文化人、企業人らとのトークショーも開催する予定です(日時については決定次第、公表いたします)。
◎ベンジャミン・リー写真展スペシャルトークショー メンバー(予定、敬称略)
・隈 研吾(建築家)
・安井 豊明(株式会社ヒト・コミュニケーションズ代表取締役)
・ドリアン助川(作家、明治学院大学国際学部教授)
・石山 徹(京都芸術大学 客員教授)
・エヴァ・ケストナー(和太鼓奏者、エンターテイナー)
◎写真家ベンジャミン・リーからのごあいさつ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202105245280-O5-2q11s679】
「私は永きにわたり、世界中のアーティスト、文化人、クリエーター等のポートレートを撮り続けています。2021年、私の集大成ともいえる写真展を東京・青山のランドマークビル『スパイラル』で開催します。いまだ芸術写真にふれる機会があまり多いとは言えない日本で、今回の写真展『The UNIVERSE of an IMAGINATION』が、日本人や日本に住む外国の方々がアートフォトや芸術を身近に感じるきっかけになればと考えています」
「そして、より多くの方の愛と関心とサポートがつまった写真展にすることを目標に今回、クラウドファンディングを実施しています。皆様からのご支援はこの写真展にかかる経費として、また本写真展にあわせて私が新たに出版する写真集の制作費とさせていただきます。これまでの代表的な作品をあえて小さなポケットサイズに製本し、いつでも持ち歩ける日常使いのアートブックを創ります。アートをもっと身近に。ご支援をよろしくお願いいたします」
●ベンジャミン・リー略歴
1969〜72年、トロント(カナダ)のライアーソン・ポリテクニカル・インスティテュートで写真を学ぶ。その後、英オックスフォード大学で心理学を学ぶ、77年、ロンドンのソーホー地区にベンジャミン・リー・スタジオを設立。企業の広告写真を手がける一方で、ヘンリー・ムーア氏ら欧米の著名人の肖像を撮影し、アート作品として評価を高めた。80年、84年に英国のデザイン賞「D&AD賞」を受賞したほか、国際イルフォード・ポートレート写真コンテストでグランドプライズを受賞。87年から日本に拠点を移し、草間彌生氏、隈研吾氏、坂本龍一氏など各界の著名人や文化人の肖像を撮り続けている。
著作に写真集『Odyssey』(朝日新聞出版サービス刊)のほか、雑誌『Pen』に「創造の現場」と題して100人の世界のトップ・アーティストを撮影して100回連載し、『創造の現場。』(CCCメディアハウス刊、2014年)として刊行した。近年では読売新聞(朝刊全国版)で隈研吾氏を取り上げた「東京ミライ」を全8回連載したほか、月刊誌「Discover Japan」でも「隈研吾が暮らす神宮の杜」を全20回連載した。
ベンジャミン・リー Website URL: http://www.benjamin-lee.jp
[このプレスリリースに関する問い合わせ先]
エル・ステュディオ インターナショナル(共同通信PRワイヤー販売代理店)
Website:http://www.l-studio.net/
主な業務:メディアプロデュース(新聞、雑誌、TV、書籍出版、記者会見、イベント 等)
担当:さかより のりこ(代表取締役 メディアプロデューサー)
メール:l_studio_international@yahoo.co.jp
携 帯:090-8110-9564
以上
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