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立教大学理学部亀田研究室が開発協力 「はやぶさ2」搭載カメラが小惑星リュウグウに到着し本観測を開始


2018年6月27日



立教学院



立教大学理学部亀田研究室が開発協力「はやぶさ2」搭載カメラが小惑星リュウグウに到着し本観測を開始



立教大学理学部(東京都豊島区、学部長:北本俊二)の亀田真吾教授と研究室の学部学生、大学院学生が開発に協力した小惑星探査機「はやぶさ2」搭載のカメラが、6月27日に目的地である小惑星に到着し、高精細な画像を取得しました(画像)。現在、小惑星から20 km程度の距離に到着しており、これから数ヵ月にわたって小惑星の観測を行い、試料採取地点を決定します。



「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」を探査し、サンプルを持ち帰ることを目的としています。亀田教授と学生らが開発に携わった「光学航法カメラ」は、含水鉱物や有機物の分布を観測するものです。このデータを基にして着陸予定地点が決定される予定です。また、「はやぶさ2」のナビゲーションを行うことも目的としており、無事に到着させることができました。



亀田研究室は、2011年12月に「はやぶさ2」プロジェクトに参加。2012年1月から光学航法カメラの性能試験を開始し、検討・実験を重ねてきました。2014年3月から4月には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスで最終性能試験が行われ、そこでは同研究室の学生を中心に開発した試験用装置が使われました。これらの試験で収集されたデータが、今回小惑星を撮影した画像データの解析に利用されています。また、小惑星の周辺に、50cm以上の衛星が存在しないことが確認されており、その際のデータ解析には、亀田研究室の大学院生(博士課程前期課程2年次諸井圭市、同1年次石田茉莉花)が参加しています。



「リュウグウ」には、構成物質に含水鉱物や有機物が含まれていると考えられています。「はやぶさ2」では光学航法カメラの分光観測によって小惑星上の含水鉱物分布を捉え、着地点を決定し、試料を採取する予定です。地球の水の起源や生命の原材料となった有機物の起源を探り、生命誕生の謎に迫ることを目指しています。



本学は宇宙科学プロジェクトへの参加を積極的に進めており、「はやぶさ2」に加え、金星探査機「あかつき」、水星探査機「みお」、火星衛星探査計画「MMX」等の開発にも協力しています。また、学生も積極的に参加し科学の最前線で活動しています。さらに、JAXAの協力を得て、本年度から「JAXA宇宙科学技術講義」を開講します。「はやぶさ2」を含む、JAXAの宇宙科学プロジェクトを支える研究者が講師となり、最先端の宇宙科学と、科学観測に必要な技術について講義を行います。



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