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―パーキンソン病の早期バイオマーカーとして酸化DJ-1 を同定― 研究成果が「Scientific Reports」に掲載


2016/8/4



同志社大学



―パーキンソン病の早期バイオマーカーとして酸化DJ-1 を同定― 

本学教員らの研究成果が「Scientific Reports」に掲載



手足がふるえたり、バランスがとりづらくなるパーキンソン病は、アルツハイマー病に次いで患者数の多い神経変性疾患です。加齢が主なリスクファクターであり、60 歳以上では100 人に1 人が発症すると言われています。パーキンソン病の原因はいまだ不明な点が多くありますが、反応性の高い酸素である“活性酸素種”が、パーキンソン病の発症に深く関与すると考えられています。しかしながら、その詳細は明らかでは無く、活性酸素種の除去は、パーキンソン病治療への応用までは至っていません。

 

同志社大学 生命医科学部 システム生命科学研究室の斎藤芳郎准教授らは、活性酸素種により酸化されて生じるタンパク質“酸化DJ-1”に着目し、その測定方法を開発しました。150 名のパーキンソン病患者について、血液中酸化DJ-1 レベルを調査した結果、治療を開始する前の早期パーキンソン病患者(未治療パーキンソン病患者)の血液中で酸化DJ-1 が増加することを発見しました。血液中の酸化DJ-1 レベルの増加は、パーキンソン病モデル動物でも見られました。



パーキンソン病の克服には、早期診断・早期治療が鍵となると考えられています。本研究から、血液中の酸化DJ-1 レベルを指標(バイオマーカー)とすることにより、パーキンソン病の早期に起こる活性酸素種の増加を捉えることができると考えられました。今後、活性酸素種を除去するパーキンソン病の早期治療へと発展することが期待されます。



本研究は、パーキンソン病研究を支援するマイケルJ フォックス財団の研究助成金および日本学術振興会科学研究費補助金を用いて行われました。また、この研究成果は、英国Nature Publishing Group のオープンアクセス科学誌「Scientific Reports」に2016 年7 月29 日(英国時間午前10 時)に掲載されました。



※研究内容の詳細は、PDFファイルをご覧ください



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