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2日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で4日続落、科技指数は3.2%下落


休場明け2日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比517.53ポイント(1.80%)安の28310.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が247.81ポイント(2.32%)安の10415.58ポイントとそろって4日続落した。売買代金は1758億8800万香港ドルとなっている(6月30日は1403億香港ドル)。


中国指標の下振れが嫌気される流れ。前日公表された6月の財新・製造業PMI(民間集計)は予想以上に前月から低下している。中国の景気回復鈍化、対外関係悪化が警戒された。中国共産党建党100周年の7月1日、習近平・国家主席は式典で演説し、「中国人民は、いかなる外来勢力による圧迫も許さない」などと述べ、名指しをしないまま米国を強くけん制している。昨夜の米株高を手がかりにハンセン指数は小じっかりでスタートしたものの、ほどなくマイナスに転じ、下げ幅を段階的に広げた。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が8.1%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.1%安、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)と不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)がそろって4.7%安と下げが目立った。


「ニューエコノミー」関連銘柄も急落。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は3.2%安と大幅に3日続落した。主要な構成銘柄では、上記した美団のほか、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が6.0%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.6%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が3.1%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.0%安と値を下げている。


医薬品セクターも安い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が8.4%、永泰生物製薬(イムノテック・バイオファーム:6978/HK)が5.9%、四環医薬HD集団(460/HK)が5.7%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が2.8%ずつ下落した。


半面、海運セクターは物色される。コンテナ製造大手の勝獅貨櫃(シンガマス・コンテナ:716/HK)が8.0%高、船舶・コンテナリース大手の中遠海運発展(2866/HK)が5.4%高、コンテナ生産で中国最大手の中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が2.6%高、コンテナ海運大手の中遠海運HD(1919/HK)が2.5%高、ドライバルク海運の太平洋航運集団(2343/HK)が1.9%高と値を上げた。勝獅貨櫃は6月30日、2021年6月中間期の業績を予告し、5000万米ドル超(約56億円)の純利益を計上するとの見通しを示している(前年同期は553万米ドルの赤字)。


そのほか、自動車ディーラー中国大手の中升集団HD(881/HK)が7.8%高と急反発し、上場来高値を更新した。同社は1日、同業の仁孚(中国)有限公司を買収すると発表。メルセデス・ベンツのディーラーとして華南、華西エリア最大規模の仁孚を傘下に収めることで、事業規模の拡大を図るという。


一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.95%安の3518.76ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。消費関連株、医薬品株、ハイテク株、不動産株、防衛関連株なども売りが目立っている。

亜州リサーチ(株)


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