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18日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で3日ぶり反落、消費セクターさえない


18日の香港市場は値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比179.78ポイント(0.67%)安の26498.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.39ポイント(0.59%)安の10483.34ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1664億7400万香港ドルに拡大している(17日は1289億6200万香港ドル)。


経済活動の落ち込みが警戒される流れ。米国や香港では新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからず、行動規制が一段と強化される状況だ。感染流行「第4波」を迎える香港では17日、新規感染96人が確認されている。依然として高止まりが持続し、ヘアサロンではクラスターも発生した。投資家心理の重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.1%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.4%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)と域内大手行の中銀香港(2388/HK)がそろって2.3%安と下げが目立った。


セクター別では、食品飲料や小売など中国・香港の消費関連がさえない。青島ビール(168/HK)が4.4%安、中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.8%安、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.2%安、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)がそろって5.5%安で引けた。


中国の銀行・保険セクターも安い。招商銀行(3968/HK)が1.8%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)と中国農業銀行(1288/HK)がそろって1.4%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.3%、中国平安保険(2318/HK)が2.0%ずつ下落した。


半面、石炭セクターは高い。中国中煤能源(1898/HK)が6.2%、エン州煤業(1171/HK)が5.8%、中国神華能源(1088/HK)が3.2%ずつ上昇した。目先の石炭需給ひっ迫が意識されている。外交関係悪化で豪産石炭の輸入規制が続き、足もとでは石炭不足が深刻化。冬季の暖房需要もあり、発電用石炭の需給ひっ迫で各地で停電も発生した。このほかにも、商品市況高を手がかりに、非鉄株などが物色されている。


中長期的に有望なエコ発電関連の銘柄群もしっかり。中国水発興業能源集団(750/HK)が4.1%高、陽光能源HD(757/HK)が3.6%高、保利協シン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が3.4%高、龍源電力集団(916/HK)が5.3%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が4.7%高で取引を終えた。来年から始まる中国の第14次5カ年計画(2021〜25年)では、太陽光をはじめとするクリーンエネルギーの発展に重点が置かれる見込みだ。習近平・国家主席は今年9月、2060年までに二酸化炭素(CO2)排出量と除去量を差し引きゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するとの目標を掲げている。


一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%安の3394.90ポイントで取引を終えた。銀行・保険株が下げを主導する。消費関連株、不動産株、海運株、医薬品株なども売られた。半面、石炭株は高い。自動車株、石油株、非鉄株、発電株も買われた。

亜州リサーチ(株)


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