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17日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で続伸、医薬品セクターに買い


17日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比173.38ポイント(0.60%)高の29056.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が91.53ポイント(0.81%)高の11419.91ポイントとそろって続伸している。ハンセン指数は約8カ月半ぶりの高値水準を回復した。売買代金は1113億6100万香港ドルとなっている(16日は1015億200万香港ドル)。

中国景気の持ち直し期待で買われる流れ。取引時間中に公表された2019年12月の各種経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが事前予想を上回った。注目の19年GDP成長率は予想に届かなかったものの、政府目標の範囲内。10~12月期GDP成長率が予想通りで着地するなか、中国の安定成長が意識された。指標発表の材料出尽くし感で売られる場面がみられたものの、引けにかけて再び買いの勢いを強めている。

ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.1%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が4.3%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.5%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.5%高と上げが目立った。

セクター別では、医薬品が高い。上記した石薬集団と中国生物製薬のほか、翰森製薬集団(3692/HK)が3.7%、康哲薬業HD(867/HK)が3.3%、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.8%、中国神威薬業集団(2877/HK)が1.5%ずつ上昇した。

半導体や5Gネットワーク関連の銘柄群もしっかり。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.4%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.1%高、京信通信系統HD(2342/HK)が9.9%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が7.3%高、中国通信服務(552/HK)が3.4%高で引けた。半導体株に関しては、ICファウンドリ(受託生産)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が16日、2020年通年の2割増収見通しを示したこともプラス。半導体チップの世界的な需要回復に対する期待感が広がった。

半面、中国不動産セクターは安い。中国海外発展(688/HK)が2.2%、旭輝(884/HK)が1.7%、合景泰富地産(1813/HK)が1.5%、広州富力地産(2777/HK)が1.4%、碧桂園HD(2007/HK)が1.2%、龍湖地産(960/HK)が1.1%ずつ値を下げた。

一方、本土市場は4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3075.50ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。医薬品株、メディア関連株、石油株、銀行・証券株の一角なども買われた。半面、発電株は安い。不動産株、運輸株、インフラ関連株、非鉄株も売られた。

【亜州IR】




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