概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値上がり、海外マネーの流入期待が強まる流れ

【ブラジル】ボベスパ指数　96392.76　+1.61％
28日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1528.51ポイント高(+1.61％)の96392.76で取引を終えた。94706.70から96551.80まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。構造改革の前進期待などが支援材料。年金改革案について、反対していた野党らはこれまでの方針を転換する可能性があると報じられている。また、経済指標の改善なども引き続き好感された。

【ロシア】MICEX指数　2609.78　-0.88%
28日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比23.17ポイント安(-0.88%)の2609.78で取引を終了した。2640.81から2596.30まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤にマイナス圏に転落した。米中貿易戦争の長期化が警戒され、リスク回避の売りが広がった。トランプ大統領は対中関税の大幅引き上げに言及。また、ブレント原油価格の下落なども資源セクターの売り材料となった。

【インド】SENSEX指数　39749.73　+0.17％
28日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比66.44ポイント高(+0.17％)の39749.73、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同4.00ポイント高(+0.03％)の11928.75で取引を終えた。

中盤にマイナス圏に転落する場面もあったが、終盤に再びプラス圏を回復した。利下げ期待が高まっていることが支援材料。1-3月期の国内総生産（GDP）成長率の鈍化を受け、インド準備銀行（中央銀行）が次回の金融政策決定会合では、0.50％の利下げに踏み切ると予測されている。

【中国本土】上海総合指数　2909.91　+0.61％
28日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.53ポイント高（+0.61％）の2909.91ポイントと3日続伸した。

海外マネーの流入期待が強まる流れ。指数算出の米MSCIは28日引け後、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を5→10％に引き上げる。また、英FTSEラッセルは6月下旬以降、エマージング・インデックスに中国A株を段階的に組み入れる予定だ。中国人民銀行（中央銀行）の資金供給もプラス。中国人民銀行が27日にリバースレポを通じて市中に資金を供給した措置に言及し、現地メディアは28日、「人民銀は金融市場の安定を確保する明確なシグナルを送った」と論評した。人民銀は28日も資金供給を続けている。ただ、中国景気の先行き不安が依然としてくすぶるなか、指数はマイナス圏に沈む場面もみられた。



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