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16日の中国本土市場概況:上海総合2.4%高で4日ぶり反発、大型金融株が相場けん引


16日の中国本土市場は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比75.81ポイント(2.39%)高の3253.60ポイントと4日ぶりに反発した。年初来高値を4日ぶりに更新し、昨年3月以来の高水準を回復している。上海A株指数も上昇し、79.50ポイント(2.39%)高の3407.92ポイントで取引を終えた。

流動性のひっ迫懸念が後退。中国人民銀行(中央銀行)は19営業日ぶりに公開市場操作(オペ)を再開し、市場に資金を供給した。15日までの軟調地合いを継いで小安くスタートしたものの、中盤からプラスに転じ、引けにかけて上げ幅を広げている。

時価総額上位の金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が3.3%高、中国銀行(601988/SH)が2.8%高、中国平安保険(601318/SH)が4.1%高、中国人寿保険(601628/SH)が3.9%高と値を上げた。銀行に関しては、3月の新規融資上振れを改めて材料視。保険については、各社が報告した1~3月の営業実績で、収入保険料の伸びが総じて堅調だったことを好感した。食品・飲料株、資源・素材株、医薬品株、空運株なども上げが目立っている。

半導体や第5世代(5G)通信ネットワーク関連の銘柄群も急伸した。半導体回路(IC)設計の上海書爾半導体(603501/SH)がストップ高、光ファイバー・ケーブルメーカーの江蘇亨通光電(600487/SH)が5.8%高、通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が4.0%高。5G投資の加速が期待された。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が4.11ポイント(1.31%)高の317.25ポイント、深センB株指数が8.69ポイント(0.84%)高の1047.76ポイントで終了した。

【亜州IR】



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